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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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超短編小説 AKASHI~交錯し、交わる想い~

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 卒業式本番。生徒会長が祝辞を読む中、右隣で、それを真剣に聞いているアカネを、ハヤトはちらっと横目で見つめた。
(コイツのおかげで、俺は変わることができたんだよな……)
 何も喋ることができず、闇の住人のように、ずっと陰に隠れていた頃と比較するハヤト。今の方がずっといい、と彼は思う。
アカネとの出会いを、振り返りながら―



 ―彼女との出会いは、ソフトテニス部に入部したときだった。
 中学からやっていたことがきっかけで、ハヤトは入部を決意したのだが、同じタイミングでアカネもまた、入部届を提出したのである。
 出会った当初から、「ねぇ、どこの中学校出身なの?」だとか、「趣味は何なの?」だとか、一方的に話しかけられ、「鬱陶しくて、うるさい女だな」と、ハヤトは思っていた。
 しかし、二年生で同じクラスになり、普段の学校生活でも明るく、クラスメイトの友達の先頭に立って学生生活を楽しむアカネを、羨ましく感じるのだった。
 そんな自分とは真逆の―光のような存在の彼女を見て、部活帰りにたまたま一緒になったとき、ハヤトは彼女に疑問をぶつけた。
「あのさ。……何で、いつも明るいんだ?」
「え? だって、楽しいからに決まっているじゃない」
「……楽しい?」
「うん! 片平みたいな友達が側にいるし、積極的に自分のやりたいことに参加できるから、楽しいの!」
「そう、なんだ……」
 ニコニコしながら答えるアカネ。そんな彼女を見て、ハヤトは勇気を振り絞って、
「お、オレも……おまえみたいになれたら、少しは変われるかな? 影で、一人でたたずんでいる自分を……」
 何を言っているんだ、と思いつつも、ハヤトは本音を言いたくてしょうがなかった。
 そんな彼に対し、アカネは、
「その意志があるなら、変われるわよ! 一人でやるのが怖いのなら、あたしが手伝ってあげようか?」
「え!?」



 ―そのアカネの一言から、ハヤトの人生は変わった。
 学校行事で彼女と色々な挑戦をしたおかげで、自分の殻を徐々に破り、友達も増え、彼の学生生活は、明るく、楽しいものになっていった。
 こんな自分を変えてくれた彼女にお礼と、『想い』を伝えたいハヤトであったが、どうも勇気がでない。彼女が自分をどう思っているのかが怖い、という後ろ向きの思考により、卒業式が終わるまでの間、もどかしい気持ちでいっぱいだった。
 それが、彼女も同じであることに気づかず―。