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森氷魚(もりひお)
森氷魚(もりひお)
novelistID. 35346
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とどろく閃光

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 誰もいないと思っていた部屋の中に誰かいる???

「だ、誰?」

 急に何者かが気配だけを現した。だけどまだ、目が暗闇に慣れていない。誰だかわからないけど。先に侵入者がいたようだ。
「静かに。」 

 近寄ってくる。若い男のようだ。
「龍香さんの妹さん?」
姉の名前を出してきた。近寄ってきて、相手が自分と同じぐらいの年だと気づいて、園子はちょっとだけ気を緩めた。
「なんだか向こうで探し回っているようだ。逃げよう。」
「姉の会社の人なの?」
それにしては若すぎるみたいだけど、彼はそうだとうなずいた。

 窓を開けて庭からふたりは逃げ出した。