小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
垣一 不知
垣一 不知
novelistID. 35203
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

聖なる夜に。

INDEX|7ページ/13ページ|

次のページ前のページ
 

 それから3分ほどで、リーダー格のおじさんが出てきたらしく、キーさんが僕を呼びにきた。悲鳴が上がったらどうしよう、なんてびくびくしていた僕にとっては、とても長い3分だった。
 「何してたんですか」
 リーダー格のおじさんに、僕は小声で訊く。
 「え? 何って、プレゼント置いてきたに決まってんだろ」
 おかしなことを訊くんだな、とおじさんは苦笑している。
 「お前、俺たちのことを盗人かなんかだと思ってたのか? 違う違う。俺たちはただ、聖夜にプレゼントを配り歩くボランティア団体さ。悪いことは何もしてないから、そんなびくびくすんな」
 「……」
 住居不法侵入は立派な犯罪ですが、なんて野暮なことは言わないでおこう。
作品名:聖なる夜に。 作家名:垣一 不知