恋色季節
只今心優の自室でお菓子を食べあさり中。
「ねぇ紗希つん!中子と付き合いだしたんだってねぇ〜?」
「…はい」
「きゅふ♪やっとくっついたなコノヤロー!!」
そうやって抱きしめてくれる心優。
しってるよ?
心優は影ながらさりげなく応援してくれてたもんね。
「心優、好き」
「きゃーっ!!何々?!心優ちゃんへの愛の告白?!」
「やっぱ嫌い。」
そういって笑い合う。
楽しい、楽しいはずなのに、この心の中の虚無感は何なのだろう―…。
「あぁあぁぁあ!!」
「口を焼き塞ぐよ?」
「!!!!」
見事なまでに真っ青フェイスになった心優ちゃん。
哀れです。
「いやいや、心優ね?今日不二先輩と会わなきゃいけなかったのぉ」
「マジで一回美しいお花畑につれてってあげるよ」
あ、何か床にめり込む勢いで土下座しはじめた。
「だから、ちょくら出かけてくるゼ!!
折角なんだし紗希ボーも中子の家に行ってこいよう!
そしてにゃんにゃ…」
「…プレス機にかけちゃるわ」
ぎゃー…