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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第8話(後半))

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■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方司令部 1階 カウンター<シーンNo.8-13>

 外へ出ようとするも立ちどまるリディア。

リディア「こんな夜中に外に出るのは危険だよね・・・・・・」

 リディア引き返す。
 ※イベント終了。操作が可能になる。



※任意イベント(フェレル、レイナのどちらが先でも構わない)※                            

<フェレルの場合>

■アフロディテ南方総司令部 1階 宿泊部屋102号室<シーンNo.8-13-1>

 フェレルのいる102号室前にいるリディア。

リディア「確か、ここにはフェイがいるのよね・・・・・・」

 ※ここで『入る』、『入らない』の選択肢が出る。

<『入らない』を選んだ場合>

リディア「う~ん、もう寝てるかもしれないからそっとした方がいいのかな?」

 ※イベント終了。操作が可能になる。



<『入る』を選んだ場合>

 リディア、ドアをコンコンと叩く。

フェレル(声のみ)「はい」
リディア「あ、あたしだけど・・・・・・入ってもいい?」
フェレル(声のみ)「リディアか。おう、いいぜ」

 リディア、部屋の中へと入る。(※画面が暗くなる)

 部屋の中。

リディア「お邪魔するね」

 机の上には手紙らしきものが置いてある。

リディア「あれ?何か書いていたの?」
フェレル「ああ、親父宛てに手紙を書いていたんだよ。それにしても珍しいな・・・・・・いつもなら寝てるはずなのに」
リディア「なによ。こんな時間まで起きちゃいけないっていうわけ?」
フェレル「そうは言ってないだろ・・・・・・ったく、すぐに真に受けやがるんだから・・・・・・」
リディア「そりゃわるかったわねーまったくもう・・・・・・」

 プイと不機嫌そうに顔を右に向けるリディア。

フェレル「悪かったよ。緊張して眠れないのか・・・・・・」
リディア「うん。これからが本番だと思うとね」
フェレル「そうだな。目標は達成できた。しかし、その目標の場所がこれから自分の居場所へとなりうるのか、はたまたそれが打ち砕かれてしまうのか・・・・・・心配なんだろ?」
リディア「はぁ~フェレルってよく分かるわね・・・・・・あたしが不安に思っていること、すぐに当てちゃうんだから・・・・・・」
フェレル「はっはっは。こんだけ長い付き合いだとおまえが思っていることぐらいすぐに分かるさ」
リディア「・・・・・・ここまで来るのに色々な事があったからね。いかに自分が未熟なのかが分かった気がするわ・・・・・・だから、そう思うと、ね・・・・・・不安になるの・・・・・・」
フェレル「・・・・・・」

 顔を下に向け、不安と緊張で押しつぶされた表情を見せるリディア。

フェレル「これから・・・・・・じゃないのか」
リディア「え?」
フェレル「まだ何も始まっていない先の未来を考えたってどうにもならないだろ。その前に現在(いま)を視なきゃいけないと俺は思うけどな」
リディア「現在(いま)を・・・・・・?」
フェレル「ああ。今、自分が立たされている状況を懸命に生きていかなきゃいけないだと俺は思うんだ。そうしない限り、人は未来を掴めないと思うだけどな、俺は」
リディア「フェイ・・・・・・」
フェレル「それに今、おまえはこうして俺に相談している。『ひとりじゃない』ってことが分かっているじゃないか。実力不足も俺とレイナ、それにおまえ。皆で補えばいいんだからよ。今までおまえが言ってきたことは、少なくとも正しいんだから・・・・・・何も不安なことなんかないさ、そうだろ?」

 リディア、自分に言い聞かせるように、

リディア「そっか・・・・・・うん、そうよね。これから、よね」
フェレル「そういうことだ。それに・・・・・・」
リディア「それに?」
フェレル「こーんなことで悩むなんてお前らしくもないぜ。どんなことでもぶつかっていくのが、お前のスタンスじゃないのか?」
リディア「あはは。そうだよね・・・・・・って、あたしは猪突猛進タイプかいっ!」

 フェレル、冗談を言っているように

フェレル「ああ。少なくとも俺はおまえのことを素直で、ワガママで、自分が決めたことは、突進しまくる女と思っているけどな。今日だって俺の忠告を無視して、台座まで突撃してたしな」
リディア「うぐっ、そう言われると・・・・・・」
フェレル「まっ、要はおまえはおまえらしく、いつも通りやっていけばいいさ。じゃないと俺の調子が狂っちまう」
リディア「フェイ・・・・・・ありがとう」
フェレル「なーに、良いってことよ。明日から頑張ろうぜ!」
リディア「うん!」

 リディアとフェレル、お互いの拳をコンと、当てる。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

※フェレルに話しかけた場合                                            

フェレル「さて、俺は手紙を書いたらすぐに寝るとするよ。リディアも早く寝ろよ。いつもみたいに朝寝坊しては困るからな」
リディア「うぐっ・・・・・・わ、わかってるわよ!」



<レイナの場合>

■アフロディテ南方総司令部 1階 103号室<シーンNo.8-13-2>

 レイナのいる103号室前にくるリディア。

リディア「えーと、ここはレイナのいる部屋だったわね・・・・・・」

※ここで『入る』、『入らない』の選択肢が出る。

<『入らない』を選んだ場合>

リディア「う~ん、さすがにあの子も疲れているから、そっとした方がいいのかもね」

 ※イベント終了。操作が可能になる。



<『入る』を選んだ場合>

 コンコンとドアを叩くリディア。
リディア(・・・・・・寝てるかな)
レイナ(声のみ)「はい。どなたですか?」
リディア(あっ、起きてた)
リディア「あ、あたしだけど・・・・・・入ってもいいかな?」
 レイナ「リディア?うん、いいわよ」
リディア「ありがとう」

 リディア、部屋の中へと入る。(※画面が暗くなる)

 レイナ、ドアの前でリディアを出迎える。

リディア「ごめんね、こんな時間にお邪魔して」
 レイナ「ううん。いいわよ、それくらい。座って」

 レイナに案内されてテーブルの近くにある椅子に座るリディアとレイナ。
 リディアは左側、レイナは右側に座っている。

 レイナ「一体、こんな時間にどうしたの?」

 リディア、ためらうように

リディア「いや、ちょっとね・・・・・・それよりもレイナもまだ起きてたのね」
 レイナ「うん、明日から早速仕事だと思うと・・・・・・ちょっとね」
リディア「・・・・・・あたしと同じか」
 レイナ「え?」
リディア「いや、あたしもね、ちょっと緊張しちゃって・・・・・・で、落ちつかなくてここに来たの」