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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第8話(後半))

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リディア「!・・・・・・ほ、ほんとに・・・・・・?」
ミシェル「ええ」
リディア「・・・・・・」

 「本当だ」と言うことに、言葉がでないリディア。
 すると、彼女は顔を下に向けて、うずうずしたまま、

リディア「や・・・・・・や・・・・・・や・・・・・・」
フェレル・レイナ・キーン・ミシェル「??」

 両手の拳を天井に向かって勢いよく挙げながら、

リディア「(大声で)いやぁったぁーーーーーーーーーっ!!!!!!!」

 リディアの大声に一同、耳を塞ぐ。
 フェレル、耳を塞ぎながら、

フェレル「リディア、うるさい・・・・・・」
ミシェル「全くですわ・・・・・・喜ぶのもいいですけど、いい歳して、子供っぽいですわよ」

 リディアは、二人の冷めた反応に対して不機嫌そうに、

リディア「もう~それくらい嬉しいんだからいいでしょ、別に!」
 レイナ「ふふ。それがリディアだものね」

 リディア、威張った態度でレイナを見ながら、

リディア「あったりまえよ!」

 ミシェル、笑いながら、

ミシェル「ふふふ。全く、面白い方ですわね・・・・・・『あの子』にそっくりですわ」
リディア「あの子?」

 ミシェル、ハッとしたように、

ミシェル「い、いえ、こちらの話ですわ。それよりも」

 キーンを見つめるミシェル。

 キーン「そうですね。皆さん、どうぞ台座の方へ」

 三人を奥にある台座の方へと案内する、キーンとミシェル。
 その中には、3人分のジャスティスの団員の証である紋章が入っている。

リディア「紋章だ・・・・・・」
 キーン「そう。俺たちが身に着けている団員の証―通称『正義の紋』です」
ミシェル「これをあなた方にあげますわ」
リディア「うわぁ・・・・・・」

 リディアは目を輝かせながら、台座から取り出した紋章を見つめる。
 レイナとフェレルもそこに置かれていた紋章を見ながら、

 レイナ「きれいです・・・・・・」
フェレル「ああ。これで俺たちも・・・・・・」

 ミシェル、笑顔で、

ミシェル「ええ。これであなた達もジャスティスの団員ですわ」

 リディア、また大声で両手の拳を天井に向かって勢いよく挙げながら、

リディア「(大声で)いやぁったぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 残りの四人は、あまりの大声でまた耳を塞ぐ。

フェレル「だからリディア、うざいっつーの!!」
 キーン「くっ、一度だけでなく二度までも・・・・・・」
ミシェル「全く・・・・・・少しは節度というものがあるんじゃないですの?」

 リディアに向かって口々に不満を吐く、フェレル、キーン、ミシェル。
 リディア、恥ずかしそうに、

リディア「あ、あはははは・・・・・・ご、ごめん・・・・・・」

 レイナ、謝っているリディアを見つめながら、

 レイナ「ふふふふ・・・・・・」

 レイナの笑い声に呼応するように、みんな笑いだす。
 まるで、この薄暗い場所に光を照らすかのように・・・・・・。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部2階 司令室<シーンNo.8-11>

 夜。司令室。
 南方総司令ナジ・ルーエの前には、左からフェレル、リディア、レイナが緊張した面持ちで立っている。
 左端には、最終試験に立ち会った二人―キーン・シュッツとミシェル・メリクリウスが三人を見届けている。

  ナジ「・・・・・・そうか、無事に奥まで行けたのだな。で、キーン、ミシェルよ、紋章を渡したと言うがそれに値するのか?」

 キーンとミシェルを見つめるナジ。
 キーン、ミシェル、ナジを見ながら、

 キーン「はい。我々の武器を吹き飛ばしたほどですから・・・・・・」
ミシェル「多少、粗削りな面も見られますが、三人の見事な連携にわたくしたちも一杯食わされましたわ・・・・・・これなら十分、ジャスティスで貢献できると思いますわ。まずは、この三人を一つのチームとして動かしてみるのもいいかと思います」
  ナジ「そうか・・・・・・分かった。では、改めて言い渡そう。リディア・リーベ」
リディア「はい」
  ナジ「フェレル・リュックズィヒト」
フェレル「はっ」
  ナジ「そして、レイナ・ムート」
 レイナ「はい」
  ナジ「本日をもって、正式に民衆自警集団ジャスティスの正式な団員として認める。我々は諸君らを喜んで受け入れよう。・・・・・・よく頑張ったな」
リディア「あ、ありがとうございます!!」

 深々と一礼するリディア。
 フェレル、リディアを見ながら、

フェレル「やったな」

 レイナも穏やかな表情でリディアを見つめる。
 リディア、穏やかな表情で二人を見つめながら、

リディア「うん!みんな、ありがとう!」
フェレル「ありがとう・・・・・・って、おまえらしくねえな」
リディア「いいじゃないのよ別に・・・・・・素直に、言いたかっただけよ」
 レイナ「ふふ。だったら、わたしもお礼を言わなければなりませんね。ここまで来れたのは、リディアのおかげだから・・・・・・ありがとう」

 レイナ、リディアに一礼する。
 リディア、恥ずかしそうに

リディア「べ、別にお礼なんていいわよ!あたしは何もしてないんだから」
フェレル「お、いつものリディアに戻った」
リディア「あ、あんたねぇ・・・・・・」
 レイナ「ふふふ」
リディア「あんたも笑うな!」
  ナジ「はっはっは。いいじゃないか。仲良くて」
リディア「べ、別にそんなんじゃ・・・・・・」
  ナジ「恥ずかしがることではないだろう。諸君らが正式な団員になれたのも雰囲気からうなずけるしな」
リディア「は、はぁ・・・・・・」

 ナジの発言に戸惑うリディア。

  ナジ「・・・・・・さて、せっかく正式な団員になれて喜んでいるところ悪いが・・・・・・ジャスティスとして働くということは、決して甘いものではない。常に国民の信頼に答え、一人でも多くの人の生活を助けることが我々の使命だ。これは生半可な覚悟で取り組んでもらっては困る。常に国民を―この世界に住む大切な人々のために命を賭して守ること、これを忘れずに精進してほしい。いいな?」

 リディアたち、気を引き締めながら、

  3人「はい!」
  ナジ「さて、今日はもう遅い・・・・・・今日はここの一階にある宿泊施設で休んでくれ。仕事については明日の朝伝えよう。以上だ」

 ※画面が暗くなる。
 ※イベント終了。このまま宿泊施設でのイベントに続く。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部 1階 宿泊部屋101号室<シーンNo.8-12>

 宿泊部屋101号室にいるリディア。
 彼女は部屋をうろうろしており、落ちつきがない。

リディア「う~ん。明日からの初仕事にうずうずしているのかな、落ちつかないなあ。二人はどうなんだろう・・・・・・ちょっと、二人の部屋にでもいこっかな・・・・・・」

 リディア、二人がいる部屋へ行くことにする。

 ※イベント終了。操作が可能になる。

<外へ出ようとした場合>