地図
するとね 静かな公園の何処からか、音がするの。げぇ!気味が悪い。
一旦、携帯電話を切ったら音はしてなかったから、きっと空耳だったかな。
だ・け・ど
再び、携帯電話をかける。また音がする。やっぱりソラシド、違う、空耳じゃない・・・。
それに懐かしいような、聞き覚えがあるような。あれこれそうよ!
私は、そのまま音を探ったわ。探偵のように、警察犬のように、あ、臭いじゃないか。
確かに公園の何処かからなのよ。どんどん音に近づいたわ。
しー音が消えたら困るでしょ。
冷たい風が吹いた。そう一陣の風っていうのかな。え、かっこいい?どうも。
あ、あれ?また音が遠ざかったような。でも周りを見ても何も変わらないのよ。
また風が吹いた。巻き上げるような風。
また音が近づいた?
その風に吹かれて飛んできた紙が足元に絡んできたの。
あれこれって・・・
あのおばさんが千切った地図だったの。ゴミはゴミ箱へ。
掴み上げた私は、思わず手を離しちゃった。
実は、人は居なかったけど、かなりびっくり悲鳴は大きかったと思う。
私って、結構小心者。気弱な乙女。はかなげ少女 カッコ 元、元、元くらいだけど。
あ、三人笑った。覚えましたよ、あなたのこと。