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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・弐】うらうらら

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「…どのくらい汚いのさ」
矜羯羅が聞く
「あ~…俺の部屋の汚さ度がこんくらいだとしたら…」
京助が親指と人差し指をつけて丸を作って矜羯羅に見せた
「南の部屋は……あ~…まぁ…サロマ湖?」
「広ッ!!; てかどんだけなのさ俺の部屋の汚さって;」
南が突っ込む
「どのくらい汚いの?」
鳥倶婆迦が緊那羅に聞く
「…う~ん…; とにかく…汚いっちゃ」
悩んだ末 緊那羅が苦笑いで答えた
「出番なんじゃない? 慧光…」
矜羯羅が言った言葉に一同が慧光を見ると慧光がふるふると震えている
「…オイ? コロ助?」
「…ッ…今すぐお前の部屋を見せるナリ!!」
バッと立ち上がった慧光がびしっと南を指差して目つきの悪い目を更に吊り上げて言った

部屋の中で起きた雪崩で完全に閉まらなくなっているドアを南が開けるとその部屋の光景に一同がしばし止まった
「…おんまえ…どこで寝てるんだよ;」
「そこのベッド」
坂田が聞くと南がさらっと答えた
「カレンダー去年のじゃん;」
一歩部屋に足を踏み入れ壁を見た京助が言う
「いやぁ~」
南が何故か照れた様に頭を掻くと慧光が部屋に入った
「…コロちゃん?」
動かない慧光の背中に南が声をかけると慧光が腕まくりをした
「…片付ける気か?; このカオスを」
京助が慧光を見た
「こんだけ片付けがいのある部屋は久しぶりに見たナリ…」
慧光がうっとりとした表情で部屋を見渡す
「俺等も手伝う?」
中島が聞く
「邪魔ナリ」
慧光がキッパリ言い返した
「邪魔って…お前コレ一人で片付け…」
「のわけないナリよ」
坂田が聞きかけると慧光が南の腕を引っ張った
「二人でナリ」
慧光がそう言うと部屋の中にいた京助を部屋の外に押し出した
「お…俺も?; 俺足手まといになると思うんだけどな~;」
南が言う
「全部捨てていいなら手伝わなくていいナリ…一応この部屋はお前の部屋なんナリからいるものとかいらないものとかあるじゃないナリか?」
「あ~…まぁ…そう…だけど~;」
慧光が言うと南が微妙な表情で部屋の外にいる坂田と中島そして京助を見た
「がむばれ~」
京助が手を振った
「一週間あればなんとかなるって」
中島も同じく
「ありすのためだろ」
坂田もそう言って手を振った
「うぇあああああ…;」
がっくり肩を落した南の隣でサクサクと片付け始めた慧光を南がチラッと見た
「…お手柔らかに;」
そういって南もしゃがんだ