小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第十一回・弐】うらうらら

INDEX|7ページ/26ページ|

次のページ前のページ
 

「ふむふむ…っじゃな-----------くッ!!;」
バインと南がテーブルを叩いた
「誰も嬉しいことを聞い…たんだけどエビフライとか却下!! なんかまともに! まともッ!!」
南が激しく手を上下させて言う
「はい」
中島が手を上げた
「はいナカジ」
南が指名する
「このメンツでまともに話し合おうなんて最初から無理だったんちゃいます?」
「…そこかぃ」
中島が言うと南が力なく突っ込んだ
「もー…;」
溜息をつきながら南が後ろに倒れた
「…南はありすが本当好きなんだっちゃね」
「…そうだよ」
緊那羅が言うと南が自然に答えた
「だから何かしたいんじゃん…」
南が天井を見て呟いた
「…ありすが一番喜ぶこと…」
南がボソッと言う
「なんなんだぁ~…;」
うつ伏せになった南が溜息混じりに吐き出した
「南は一番何が嬉しい?」
鳥倶婆迦が聞くと南が半分顔を鳥倶婆迦に向けた
「…俺?」
残り半分の顔を上げた南が聞き返す
「もし逆の立場だったらって考えたら南は何されて嬉しい?」
みんなの視線が南に集まる
「俺は…ありすが来てくれたってだけで嬉しいから別に…」
起き上がった南が言う
「じゃぁそれでいいんじゃないの?」
鳥倶婆迦がさらっと言った
「…そんなもん?」
京助が隣にいた坂田に聞く
「まぁ…そんなもんなんじゃねぇの?」
坂田がボソッと返す
「…会えるだけで…か」
中島が呟くと京助と坂田が中島を見た
「…そうかもなぁ…」
どこか物憂げに独り言を繰り返す中島を見て坂田と京助が顔を見合わせる
「…柚汰君思春期?」
「ぶっ;」
京助が中島をツンツン突付いて突っ込むと中島が噴出した
「汚いよ」
中島の噴出した唾液がかかったのか矜羯羅が中島を睨んだ
「…ゅんき?」
制多迦が首をかしげて京助を見る
「思う春と書きまして思春期…別名青い春とかいて青春…恋だねぇ…」
坂田が妙な動きをしながら語り始めた
「恋?」
鳥倶婆迦が緊那羅を見た
「好きな人がいるってことだっちゃ」
緊那羅が説明すると鳥倶婆迦が中島を見た
「私は矜羯羅様と制多迦様が好きナリ」
「それは恋になるのか?;」
慧光がキッパリ言い切ると中島が突っ込んだ
「ハイ! 脱線!!;」
南がまたもバインとテーブルを叩く
「とにかく…下手にアレコレしないでいいんちゃうかってことだろ」
京助がまとめて言う
「…そう…なのかなぁ」
南が腕を組んで唸った
「そうなんじゃね?」
坂田が言う
「でもまずさ…」
少し間を置いて坂田が南の肩を叩いて
「部屋に入れるなら部屋を片付けろ」
そう笑顔で言うと京助と中島も頷く
「…一週間で片付くと思う?」
南がハッハと笑いながら聞くと京助と中島が無理無理と言うカンジに手を顔の前で振った
「…もしかしてあの時の部屋に入れる気だったんだっちゃ?;」
一度南の部屋に入ったことのある緊那羅が聞く
「う~ん…もうちょっとカオス度が増加してるかなー…」
南がエヘーと笑った