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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・弐】うらうらら

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「どっか行くんだっちゃ?」
電話を切った後ゴソゴソとパーカーを身に纏った京助に緊那羅が声をかけた
「中島ン家」
前をあけたままのパーカーを着て京助が答える
「今からだっちゃ?」
歩く京助について歩きながら緊那羅がまた聞く
「こんな時間に外出ですか?」
袖を下ろしながら歩いてきた乾闥婆にも聞かれると京助が頭を掻いて指で何かを指した
「…吉祥?」
そこにいたのは慧喜の服を借りたヨシコ
「…吉祥も一緒に行くんだっちゃ?」
「俺が連れて行くん」
緊那羅がヨシコに聞くと京助が答えた
「吉祥…あなたはまた…」
乾闥婆が溜息をつく
「ごめんね乾闥婆…私行きたいのだから京助に頼んだの」
ヨシコが乾闥婆に言う
「どこに行くんです?」
乾闥婆が京助に聞くといきなり話題を振られた京助がすくみ上がる
「…ゆーちゃんに…」
「中島?」
小さくヨシコが言うと緊那羅が聞く
「……そうですか」
少し間を置いてから乾闥婆が小さく言った
「…早く帰ってきてくださいね…」
乾闥婆が言うとヨシコと緊那羅そして京助の目が点になった
「こちらの時間で0時になる前に帰りますからね」
目が点になっている三人の横を通り乾闥婆が茶の間の方へ歩いていった