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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・弐】うらうらら

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「…れしそうだね」
「え?」
あぐらをかいた足の上にガキンチョ竜を二人抱えた制多迦が緊那羅を見て言った
「…にか吹っ切れたみたい」
制多迦が言うと緊那羅が自分の顔をペチペチと叩いた
「自分の居場所みつけたんだっちゃ」
緊那羅がてれた笑いを制多迦に向けると制多迦が緊那羅の頭に手を置いた
「…かったね」
そしてヘラリ笑って緊那羅の頭を撫でる
「ずっとはないけど…好きなだけいるって決めたんだっちゃ」
緊那羅が言う
「どこが違うの?」
聞いていた鳥倶婆迦が突っ込む
「まぁまぁ…いいんじゃないけ」
その鳥倶婆迦の頭をポフポフと叩いて阿修羅が言った
「いいの?」
鳥倶婆迦がうざったそうに阿修羅の手を払って聞く
「いいのいいの」
負けじと鳥倶婆迦の頭を撫でつつ阿修羅が言った
「うんいいんだっちゃ」
緊那羅も笑いながら言った

「どこ行くの?」
いきなり声をかけられてヨシコがビクッと肩をすくませた
「…こ…矜羯羅…; おどろかさないでよ; そうよビックリしたじゃない;」
ヨシコが胸をなでおろした
「すぐ迷子になるんだから一人で出歩かない方いいと思うけど」
腕にガキンチョ竜を一人抱いた矜羯羅が言うとヨシコが眉を吊り上げた
「な…によ!; 人が方向音痴みたいな言い方じゃない?!」
「方向音痴だろうが;」
タオルを首にかけこれから風呂に向かおうとしていた京助が突っ込んだ
「京助まで!!;」
ヨシコが怒鳴る
「ふぇ…」
「…声大きいよ」
鼻を鳴らして泣くぞという合図を出したガキンチョ竜の背中をポンポン叩いて矜羯羅が溜息をついた
「な~かしたな~かした~」
京助が面白そうに歌う
「っ…何よ! なんなのよ!! 私がゆーちゃんのところいっちゃいけないの!!?」