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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・弐】うらうらら

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「あれ? 京助は?」
晩飯の後片付けをしようとした緊那羅が見えない京助の姿を聞いた
「京助御飯食べた後すぐどっかいったよ?」
慧喜の膝枕の上から悠助が答えた
「…どこいったかは貴方が一番知ってるんじゃないんですか?」
隣をすり抜けつつ乾闥婆が言う
「…行ってあげたらどうですか?」
付け加えた乾闥婆が振り向かずに食器を集めだす
「後片付けは僕等でやります」
「…ワシもか?;」
乾闥婆がいうと迦楼羅が聞き返す
「それとも竜の面倒を見てますか?」
「…;」
にっこり笑って乾闥婆が聞くと迦楼羅が引きつった顔で立ち上がった
「私も手伝うわ」
ヨシコが立ち上がる
「お前はまた…; 立場という…」
「いいじゃないけー…こっち…ここじゃヨシコはただのヨシコなんきに」
迦楼羅の言葉を阿修羅が遮った
「オライもかるらんもこんがらっちょも…ここじゃただのなんきに」
阿修羅が言うと迦楼羅がぐっと何かを飲み込んだようにした後溜息をついた
「ありがとあっくん…でも私はヨシコじゃないわそうよ私は吉祥ッ!!」
ヨシコが怒鳴る
「そろそろハルミママ様が帰ってくるね」
慧喜が時計を見た
「竜のカミさんどっかでかけてんのけ?」
阿修羅が聞く
「自治会とか言って…」
説明をし始めた慧喜の声が聞こえる茶の間の戸を緊那羅が廊下から静かに閉めた