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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・弐】うらうらら

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「醤油ってコレ?」
「そうです」
あの衣装にエプロンをつけたヨシコが振り返り乾闥婆に醤油ビンを手渡す
「大根切れたよー」
悠助がザルに短冊切りにした大根を入れて嬉しそうに緊那羅に声をかける
「油揚げはどうするの?」
慧喜と共に大根を切り終わった鳥倶婆迦が聞く
「あっ!; こら京助ッ!」

スコォ---------------------ン!!

皿の上に盛ってあったロールキャベツを一つつまんだ京助を見て緊那羅が声を上げると途端に飛んできた一本の箸
「行儀が悪いですよ京助」
にっこり笑顔の乾闥婆の手には一本になった端が握られていた
「…賑やかだな」
迦楼羅が台所を覗いて言う
「そうだね…」
その迦楼羅の頭の上で暖簾を捲り上げていた矜羯羅も同意する
「…のしそう」
矜羯羅の隣で制多迦がヘラリ笑った
「ほらほら! 手伝う気がない人は邪魔なだけです」
京助の額にヒットして床に落ちた箸を拾った乾闥婆が外野に向かって言う
「おっ邪魔ムシィ~」
台所の戸に腕をかけていた阿修羅が笑いながら言った
「ほやぁあああああ!!!」
「仕事できたみたいですよ?」
茶の間の方から聞こえてきたチミッコ竜達の泣き声コラボレーション
「…緊那羅、歌」
「そんなに今から寝せてたら夜寝なくなるってハルミママさん言ってたっちゃ」
コンブが入った鍋の中に悠助から受け取った大根をいれ火をつけた緊那羅が言う
「別に僕達が竜を見ていても構いませんがその代わり貴方達で御飯を作ってくださいね?」
乾闥婆が言うと外野 (京助、矜羯羅、制多迦、迦楼羅、阿修羅)がアイコンタクトを交わした