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察人姫-第壱話-

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「ごーまんえん!ごーまんえん!」
「いつまではしゃいでんだよ、ソラ」
「別にいいじゃん。とりあえず今月の家賃は何とかなったんだし」
「いや、貯金卸せばいいだけだろ。大学生にしちゃかなり余裕あるんだぜ?」
「ダメだよ、百万貯まるまで我慢だよ」
「無茶言うな」
 とりあえず校内を探索してみる二人。
 ……だったが、特に変わったことも目新しいこともなく、今はグラウンドで体育の授業を遠目に眺めながら雑談中。
「とりあえず部室荒らしの件から調べるか」
「そだね、この授業が終わったら放課後だから色んな部活の聞き込みだね」
「いや、その前に……」
「あ、現場検証だった」
 そして校内に鳴り響くチャイム。
 授業が終わり、部活動が始まる。



作品名:察人姫-第壱話- 作家名:朝朽 司