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察人姫-第壱話-

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「それでどうだ?部室荒らしの犯人は見つかったか?」
 冷たいお茶を一気に飲み干し、寅田はソラ達の方を向いて訊ねる。それは藤村からソラとユーイチが朝から調査をしていたことを聞いた上での問いだった。
「いいえ、全く」
「……そうか」
 その問いにユーイチが首を振って答えると寅田はつまらなさそうな表情を見せ、寅田にお茶のおかわりを求める。そんな寅田の様子にユーイチからのアイコンタクトを受けたソラが静かに立ち上がり、言った。
「だってこんなの事件じゃないもん。部室を荒らした人なんていない……そうでしょ?トラちゃん」
「それともやっぱり犯人って言った方がいいですか?寅田さん」



作品名:察人姫-第壱話- 作家名:朝朽 司