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結ばれて

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私は、できる限りの速さで、お気楽な部屋着からお外用の(あ、恥ずかしい)
外出着に着替えながら、原因を聞く。

妻からの話をまとめ、何度も(愛する妻に)話させるのは可哀想だから
私が説明しよう。
『妻が買い物に出かけるというので、ちらっと自分に甘い考えが浮かんだ。
今日私は夜間勤務で仕事に出る為、近所に借りてある駐車場から車を移動して来てくれないかというお願いをした。
(通常なら私の車で買い物に行き、そのまま家の前まで乗って帰って来ればいい。と
伝えるのだが、会社までのガソリンが残り少ないし、給油の時間と…給料日前で
金銭的に小遣いは減らしたくない)
愛する妻は、それも承諾し、(たぶん)快く引き受けてくれた。
同じ駐車場に停めてある妻専用の車で買い物へ行き、駐車場で私の車に荷物を乗せ換えて、家の前に移動しようとした。
狭い駐車場で妻の車のドアを開けると横のスライドドアでも入れ替えにくかったらしく
ハッチドアへ入れる事にしたようだ。
妻の車は軽車両で荷台ドアも小さく低い位置だが、私の車は同様に軽車両だが
ワンボックス。
荷台の位置も高いので当然荷台のドアは大きく重かった。
妻のか弱い力では、引き手紐で下ろせなかった。
そこで真ん中辺りのドア端に手を掛け引き下げた時、角(直線部じゃなくて
横の直角のとこ)が頭に。切ったよりも刺さった感じだった。
妻なりに避けていたらしいが、ドア幅が違うから逃げ場がわかってなかった
みたいだ。
頭、正面、ど真ん中のおでこの毛の生え際より3センチ上をほぼ直線。
「痛っ」と押さえた手の平に僅かに血がついた。
ヤバイなって思いながらも頼まれ事遂行の為、車を乗り換え、家に戻った。
それが、あの流血して悲惨な状態だった』

作品名:結ばれて 作家名:甜茶