白の枯れ園と揺れる僕ら。
「西篠先輩です。」
人がスキって言う感覚自体が鈍ってるのか
それがスキなのか、友人や先輩としての好感なのか、
私にはしばらく理解できそうにない。
それでもおそらくの推測で西篠先輩が好きという感覚にこぎつけたのは
なんというかちょっとした奇跡みたいなものなのだろうか。
足の感覚もついに無くなって来た。
この足の感覚のように、
私のなんとなくに頼るしかない恋愛感情、感覚はいつか戻るのだろうか。
兎に角、今日は楽しみたい。
ただひたすらに、年末なんだから
誰も、悲しまず。
誰も、苦しまず。
誰も、何事もないことが
きっと、一番の幸せだから。
作品名:白の枯れ園と揺れる僕ら。 作家名:成瀬 桜