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俺とみこの日常 6話

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注:視点変更(みこ)

ママに起こされて1階に下りてくる。
そーくんがすごい勢いで走ってくる。どうしたんだろう。
「そーくんおは…」
あたしのあいさつは、見事に無視された。
でも、仕方ないと言えば仕方ないか。
なぜか分からないけど、そーくんはパパに追いかけられていた。
パパ、元気いいな〜。寝かせてもらってないはずなのに。
「まったく、朝から元気ね〜」
後ろでママが言う。
ーこれから5分経過ー
遠くから、『捕まって、たまるかぁーーーー!!!!』という声が聞こえてくる。
隣でママが、まったく蒼大ったら正月から元気ね〜と言っている。
っていうか今の声がそーくんってよくわかったなぁ。
なら、さっきから聞こえてくるまてぃ!!はパパか。
ーさらに5分後ー
ガチャ(ドアを開ける音)
バタン!(ドアを勢いよくしめる音)
ドタン!(パパがドアに激突する音)
カチャ(鍵をかけた音)
「はぁ、はぁ、はぁ」
そーくんが帰ってきた。相当疲れてるみたいだ。
「お、おかえり。そーくん」
「ん?あ、ああ」
そのままそーくんは、リビングまで入ってきて倒れこむ。
「疲れた…あの野郎…、ムダに体力があるから…」
その瞬間。
ドーン!!
爆発音が、”玄関から”聞こえてきた。
「そーたーーー!!貴様ーーー!!!」
それと同時に、パパの声が聞こえてくる。
「なっ!!?」
そーくんはもう走るだけの体力がない。
…つまり、逃げ切れない。
廊下を走る音はどんどん近づいてくる。
「ここかぁ!!!」
パパがリビングに入ってくる。
「くそっ!!」
そーくんが、もう駄目だという様な顔をする。
「昨日はよくも逃げやがったな…!」
「あれは俺がいてもどうしようもないだろ!?」
逃げた?あぁ、大体わかった気がする。
多分、昨日のあの(パパの)修羅場の前半に居合わせて、それでママが怖くて一人…いや、あたしを連れて逃げたと。そんな感じかな?
「黙れぃ!!どうにかなったかもしれないじゃないか!」
「どうにもならなかったわよ〜〜」
ママの横やりが入る。
どう足掻こうと土下座…恐ろしい。
「ゴホン。とりあえずこっち来い!!」
そう言って、俵を抱えるような感じで抱えられて連れて行かれるそーくん。
「とりあえずってなん…」
そこまで言った時、ドアが閉められた。
…どこに連れていかれたんだろう?
ー10秒後ー
チュドン!!
2階から爆発音が聞こえる。
あ、多分薬飲まされた。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
耳が痛くなるほどの叫び声が聞こえてくる。
「まったく。さっきからうるさいわね〜。ね、みこちゃん」
そーくん。パパ。ご愁傷様。
ママ:『後で怒っとこ』
読心術で、そう、はっきりと読み取れた。
作品名:俺とみこの日常 6話 作家名:ざぶ