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「姐ご」 13~16

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「姐ご」 (14)
甦れハイセイコー



 1972年7月12日、
3歳馬の時に大井競馬場でデビューをします。
そのまま、6連勝を成し遂げました。
その内容は、常に2着馬に7馬身以上の着差をつける圧勝で、
初戦と4戦目は、レコード勝ち(新記録)をしています。



 いずれのレースにおいても、
騎手が本気で追うことは無かったといいます。
青雲賞というレースに勝った(1600メートル)ことから、
現在は同馬を顕彰して、ハイセイコー記念という名称に替わりました。
通算成績が、22戦13勝。
地方競馬では、6戦6勝、中央競馬においても16戦7勝、
をあげたのが伝説の名馬・ハイセイコーです。




 ハイセイコーは1970年に、
北海道日高支庁新冠町の武田牧場で誕生をしました。
誕生したときから、見るからに丈夫そうな体つきをしており、
牧場関係者が赤飯を炊いて祝ったほどだった、という逸話も残っています。
間も無く日高地方の競走馬生産者の間でも、
高い評判を得るようになりました。


 血統・血統表父のチャイナロックはハイセイコーの誕生までにも
タケシバオー(1969年天皇賞(春)優勝)、
メジロタイヨウ(1969年天皇賞(秋)優勝)、
アカネテンリュウ(1969年菊花賞優勝)
と3頭の八大競走優勝馬を輩出し、
1973年には中央競馬のリーディングサイアーを獲得した種牡馬です。



 母のハイユウは、競走馬時代に地方競馬(南関東)で16勝を挙げ、
内3回はレコードタイムを記録したという快速馬でした。
祖母ダルモーガンは、大井競馬場が競走馬用に
輸入した「豪サラ」の1頭です。
 ※豪サラ・オーストラリア産のサラブレッド




 輝かしい戦績とともに、地方競馬から果敢に中央競馬に挑戦した
「野武士」とも形容されたハイセイコーは、実は自身も血統に恵まれた
「エリート馬」のひとりだったのです。


作品名:「姐ご」 13~16 作家名:落合順平