錯覚
文芸賞
蓮子は大学3年の時に、T県の文芸作品に応募して見事文芸賞を獲得した。
小学生のころから、作文は好きであった。
大学は教育学部であったが国語を専攻していた。
文芸賞を獲得したことで、蓮子はますます創作に力を入れた。
そして、ネットでサイトを見つけた。
蓮子は自信を持って作品を発表した。
しかしそのサイトではあまり評判は良くはなかった。
原稿用紙50枚ほどの作品であった。
夏休みであり、蓮子はサイトの作品を読みあさった。
何か蓮子はしっくりとこなかった。
人気作品も、ランク上位の作品も、自分の作品より優れているようには感じないのだった。
しかし、蓮子は作品を書き続けた。
そしてサイトに発表した。
少しづつ読んでくれる方が出来た。