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しらとりごう
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novelistID. 21379
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ブローディア春

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 学習机のイスに座り直した石間の足の間に小さくなって座る。
 で。この台詞を言う、と。

「俺のお願いきい…て?」

 あ、声が裏返る。

 石間は目をじいっと見つめてくる。そのまま薄く唇が開いてまた閉じる。かっこいいんだ。

「何でもきくよ」
「ありがとう」

 つい頬が緩む。

「石間」
「木野好きだ」

 急に抱き締められて引き上げられて、ドキドキする。恥かしいし、良いのかな、こんなシチュエーションって。

「石間」
「ああ」
「頼みなんだけど」
「うん」

「石間の服脱がしてみたいんだけど」
「うん。……うん?」
「エロビで思い付いたんだ。俺脱がしてみたい」
「はああ!?」

「俺だって男だし」
「セーラー着て言うなよ…」
「じゃあ俺も脱ぐし!」
「いやいやいやいや」

「なに恥ずかしがってんだよ脱ぐだけでいいから。」
「俺着衣派だから」
「は?」
「いやいやいやいやいや」

 じゃあテーマは【教え子に襲われる家庭教師】で。
 そう言ったら、石間がブチぎれた。

「木野っ、お前いつも三好とどんな遊びしてんだよ!!」
「なんで三好」
「言ってみろよ!」
「石間」
「あ!?」
「俺も石間が好きだ」

 結局石間は寒いと言って脱ごうとしなかったけど、俺を着せ替え人形にするのを楽しそうにやっていた。

 なんだ。
 女子みたいのはやっぱ石間のほうじゃんか。

作品名:ブローディア春 作家名:しらとりごう