「姐ご」 1~3
「総長に、さんざん絡んだんだそうですねぇ。
若いもんが、カンカンになって私のところへ電話をしてきました。
総長が機転を利かせたからいいようなものの、
あんたも、相当な命しらずだわねぇ~、
この間といい、今日といい、
いくつ命が有っても足らないよ、そんなことじゃぁ」
「分かったよ、
いいから呑ませてくれ、
じじいが勝手に呑んで待っていろっていうから来ただけのことだ。
いやなら、帰るぜ!」
「野暮は、いいっこなし。」
ドン!とボトルが置かれ、あっという間に酒の準備ができました。
いつの間にか、姐さんもグラスを右手に持っています。
「おっ、姐さんも呑める口かい、嬉しいねぇ」
「おあいにくさま、お水だよ。
人を酔わせるのが、私の趣味さ
面白いお兄さんとの再会を祝して、さァ、とりあえずの乾杯だ!」
(3)につづく