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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回】きみの て

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「いや~それがさいつもここにいるじゃない? でもきたらいないじゃん? 困ってさー? でもホラねぇ? 大事にしちゃまたアンタ等に攻められるとか考えちゃったわけでさー? んでもやっぱり言った方がいいのかなー? なーんでおもったりもなんだったりも? だからこうして…」
「だ----------------------------------ッ!!; やかましいわたわけッ!!!!!;」
迦楼羅の怒鳴り声が響いた
「貴方も充分やかましいですよ」
「だっ!;」
そんな迦楼羅にお約束とばかりに乾闥婆がチョップで突っ込みを入れる
「いやいや~? うぃもまぁずっとここについてるわけにもいかないじゃない? 最近一気に成長しちゃったり? だからもしかして~とか思ったんだけどそのもしかして? そうなの? そうなんでしょ? わーなんだかうぃもこんなことしてられないんじゃないかい?」
「貴方は本当にやかましいですよ」
一人マシンガントークをかましている人物に向かって乾闥婆が言う
「まぁ…だいたい見当はついているんだがな…」
迦楼羅が軽く咳をして言った
「何々? やっぱり? やっぱりあそこにいったんだ? いいなーうぃも一回行ってみたいなーとか思ってるんだけど? どう? ねぇ? どう? うぃも行きたいんだけど?」
マシンガントークがまた再開されると乾闥婆が溜息をつく
「お前は本当少し黙らんかッ!; …三十秒黙ることができたら考えてやろう」
迦楼羅が指を三本立てて言った
「迦楼羅…はなっから連れて行く気ないんですね…」
それを見た乾闥婆が言う
「なんだよ乾闥婆ー? うぃにだってそれくらい黙ってられるさ だから迦楼羅が言ってるんじゃない? ねぇ? ねぇ? 三十秒でいいの? 本当? 三十秒黙ってたら行っていいんだよね? そうだよね? やったー前に宮司が騒いだ時ってあれでしょ? きてたんでしょ? そうじゃない? そうだよね?」
「だ---------------------!!; やかましい!!; 黙れといったら黙らんかッ!!;」
マシンガントークが全弾命中している迦楼羅がまたも怒鳴った
「…無理ですね…」
乾闥婆がまた溜息をついた




「…なーんか…前にも何回か似たようなことあったようななかったよう…な?;」
坂田が顔は動かさず目だけを動かして京助を見た
「俺もな~んか…過去に…;」
そして京助も坂田と同じく目だけを動かして緊那羅を見る
「私も…二回くらい…見た…ような気がする…っちゃ;」
緊那羅が連鎖反応なのかまた目だけを動かして南を見た
「いや~…でも…さぁ;」
南が中島を見た
「…いつの間に増加したんだ?;」
ポンポンと会話は進めどまだ止まったままの顔が見つめる先には窓枠に必死にしがみついて登ろうとしている手
「かるらん?」
それを見て悠助が立ち上がった
「待って悠助…よく見て?」
慧喜が悠助に言うと悠助が窓枠をもう一回よく見る
「…かるらんいっぱい…?」
悠助が見た窓枠には合計8つの手
「なぁ…緊那羅…鳥類って影分身の術とか…使えるのか?」
京助が緊那羅に聞く
「さ…ぁ;」
緊那羅がどもりながら返事をする
「もしかして分裂したのかもよ? 単細胞生物って分裂するって言わないか?」
坂田が言った
「おいちゃんの計算では今頃 迦楼羅クシャミ連発してると思う」
鳥倶婆迦が言った
「あ、消えたナリ」
慧光の言葉に一同が窓枠を見るとさっきまであった手が消えていた
「諦めた…のか?;」
中島がゆっくり立ち上がって窓に近付く
「…何もいない…ぞ?;」
そろ~っと外を見た中島が言う
「…鳥類なら意地でも入ってくるから鳥類…じゃなさそ…」

ガラッ