そういえば・・・(6/5編集)
「微妙な時間に寝ると変な夢みるよねえ」
「そんなことないよーお昼寝は気持ちいいよーでも夢は確かにたくさんみるよね。起きた時に全部忘れちゃうんだけどね」
「そうだね。気づいたら夕方とか、夕方を朝と間違えちゃったり。今日が何日だったとかちょっとの間忘れていない? お昼寝って寝ぼけることが多くて、たまに夢見るのも怖くなる時があるよ。新菜ちゃんはどんな夢をみるのかなあ?」
「うーんとねー、最近見たのはお姉さんと菊さんが出てくる夢だよー。三人で、真っ白な部屋? で鬼ごっこしてるの。菊さんが鬼でねーあたしとお姉さんは必死で逃げてるんだ。菊さんすごいニコニコ笑ってるの。夢だからかな、いつも菊さんじゃないの。でも「待てー!」って叫んでるの。でもそこでびゅーって大きな風が吹いてきてね。お姉さんも菊さんもどこかにいってちゃって、あたし一人だけになったの」
「それって悪夢じゃね?」
「わかんない。そのあともいろんな夢を見た気がするけど、覚えてるのはそこだけ。ハッてなって起きたとき目の前に兄さんがいてね、ほんと、一人じゃなくてほっとしたよー。そのとき兄さんがあたしの頭なでてくれたの」
「それはよかったね」
「うん! みんなはいったいどんな夢みますか? あ、そうだ兄さん、そういえば兄さんはどこ行ったの? ねえ、あれ? みんなどこ行っちゃったの?」
作品名:そういえば・・・(6/5編集) 作家名:狂言巡