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お金持ちお嬢様、トモミの意識改革大作戦

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こうして、トモミはトモミの叔父が経営する名門校、徳命館中等部へと進学した。
トモミは元々、成績も優秀であり、ドイツに行く準備と平行して、中学校への受験準備も万全だった。
コネとかではなく実力でこの中学校へ試験をパスして入ってきた。
トモミは両親の前では強気な事を言ってしまったが、本当は不安で不安で仕方がなかった。
何が、トモミをそんな気持ちにしているのかというと、やはり友人が出来るのかと言うことだ。

小学校までまともに会話していなかったので、どういうふうに人と接すればいいのかが分からなかった。
そう思いながら迎えた入学式。
やはり伝統ある名門校であり、その雰囲気はとても厳かだった。
OB・OGによる祝電にあわせて、100名超える吹奏楽部の演奏、トモミは余計不安になってしまった。

(みんな、まじめそうな人ばっかりだわ。みんな勉強する為に入ってきたようで、堅い感じね……。)
校長の長い長いありがたい言葉を聴いている間にトモミは眠くなってきてしまった。
トモミがこっくり、こっくりと頭を揺らしていたら、右隣から揺さぶられた。
小さな声で、「ちょっと……、ちょっと!」
トモミは眠い目を擦りながら、起きた。
また、右隣から小さな声で「よかった~、あなた、そろそろ起立する時間よ?」