お金持ちお嬢様、トモミの意識改革大作戦
トモミは春からドイツのフランクフルトにある名門の中学校へ進学する予定だったが、トモミはどうしても日本の中学校に行きたいと初めて親に反抗した。
トモミの両親は初めて驚きの声をあげた。
こんなにも自分の事を思ってくれている日本の同級生が居た事を思うと、日本から離れたくなかったのだ。
勿論、エアメールをくれた両親のことも大切に思っている。
トモミは両親に電話越しだったが、自分の思いを伝えた。
「パパやママは私の宝物だわ。離れていても分かるもん。でも、学校の友達は自分で作っていく宝石の原石だもん。こう言う存在を日本たくさん増やして生きたいの。私日本が好きだから。お願い!」
両親はしばらく、間を空けてから、嬉しさの涙なのか、寂しさからの涙なのか、特に母親からは嗚咽をしながら、かすれた声で承諾された。
またその代わり、いつ会えるのかも分からないとの言葉を残して、「頑張ってね!」とはつらつな声を母親から言われた。また、父からは「愛してるぞ。」との声を貰った。
作品名:お金持ちお嬢様、トモミの意識改革大作戦 作家名:デンセイ