クリスマス・ディナーに、蟻が ・・・
それから一年後、その上司は真奈とのオフィスラブ、その御法度の掟に触れ、飛ばされた。
真実はわからないが、真奈はセクハラ絡みと言い張った。
そして、上司は行方不明に。
涼太にとって、目の上のたんこぶが取れた。そして、そこから涼太の快進撃が始まったのだ。
しかし、真奈は上司の子を身ごもっていた。
そして、美月を産み、シングルマザーとなった。
涼太は思った。
世の中にこんなことがあって良いものだろうかと。
しかし、涼太はもう戻れなかった。なぜなら、その事件の頃に、涼太は妻を娶ってしまっていたし、すぐに子供もできた。
その後、とにかく涼太は家族のために。そして「真奈さんの生涯を保証するよ」の約束を守るために頑張るしかなかった。
馬車馬のように働いた。
そして、今宵、クリスマスも近く、久しぶりにお局様、真奈を食事に誘った。
作品名:クリスマス・ディナーに、蟻が ・・・ 作家名:鮎風 遊