舞うが如く 第五章 1~3
舞うが如く 第五章
(3)江戸の無血開城
新政府は、有栖川宮熾仁親王を大総督宮とした東征軍をつくり、
東海道軍・東山道軍・北陸道軍の3軍に別れて、江戸へ向けて
その進軍を開始しました。
これに対して旧幕府軍は、
近藤勇らが率いる甲陽鎮撫隊(旧新撰組)をつくり、
甲府城を防衛拠点にしようと試みます。
しかし東山道を進み、信州に到達した土佐藩士の板垣退助と
薩摩藩士の伊地知正治が率いる新政府軍の進軍の速度のほうが
幕府軍の策略を上回りました。
板垣退助が率いる別働隊が甲州へと向かい甲陽鎮撫隊より先に
甲府城に到着をして、城を接収してしまいます。
甲陽鎮撫隊は甲府盆地へと兵を進め、
慶応4年の3月6日、新政府軍とここで交戦をしますが完敗に終わります。
近藤勇は偽名を使いながら各地を転々と潜伏しますが、
ついに流山で新政府に捕縛されてしまい、処刑をされてしまいます。
作品名:舞うが如く 第五章 1~3 作家名:落合順平