スターブレイダ―ズ
白い球体状のバリアが高速回転するとコロナ・バスターにまるで独楽の様に弾かれた01と04は射程範囲から脱出した。
コロナ・バスターは射程範囲にいるマッド・ウィング4機を飲み込むと敵ナイトは全てバトル・フィールドからロスト、
この瞬間スター・ブレイダーズの勝利が決まった。
その頃、スター・キャッスルのオペレーター・ルームではホークとスクレイア・グループ会長でシーラの祖父のセドル・スクレイアが話をしていた。
立派で長い白い髭を携えたオールバックの白い髪に着物を着こんだ老人だった。
『見事な戦いだった。スター・ブレイダーズ諸君』
「ありがとうございます」
ホークは一礼する。
『約束通りスター・ブレイダーズに資金投資をしよう、それと……』
セドルは咳を払うと苦笑した。
一方5機のスター・ブレイドは編隊を組みながらスター・キャッスルに向かっていた。クルー達は今回の勝利を喜びながら無線で話し合っていた。
『やりましたね、シンジ様』
「ああ、シーラちゃんのおかげだよ」
『いえ、私もお役に立てて嬉しいです』
シーラはシンジに向かって笑みを浮かべる、するとビアンカとチサトの顔が画面に浮かんだ。
『でもシーラさんとはこれでお別れなのよね、残念だわ……』
『もっと一緒にいたかったのに……』
チサトの言葉にシーラは悲しそうな顔をする、
『……しかたありませんわ、私は助っ人ですから』
『ん?』
するとその時、各機の通信機にスター・キャッスルからの緊急通信が入った。
回線を開くと画面に顔を顰めてため息を零したホークが現れた。
『どうしたの父さん。どうしたの?』
『……ばれてたよ。全部な』
ホークはセドルがスター・ブレイド04のクルーがシーラだと言う事を見抜いていたらしい、シーラの護衛が全部話したと言うのだ。
『あれだけ口止めをしておいたのに……』
シーラは口を尖らせた。
『……まぁ、お祖父さんはОKしてくれたけどね』
『え、それって……』
心中を察したシンジにホークは頷いた。
セドルはシーラをスター・ブレイダーズに入れて欲しいと言って来た。なんでも世間知らずにはいい勉強になるとの事だった。
『じゃあ、シーラと戦えるのね?』
『やったぜ、これからよろしく頼むぜ、シーラちゃん』
『はい、よろしくお願いします。シンジ様』
少女は仮面を取り外すと満点の笑みを浮かべた。
正規のナイト・クルー、シーラ・スクレイアとして……