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スターブレイダ―ズ

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 シーラは朝はいつも合気道部の朝練をしていると聞いていたので体育館へ行ってみる、するとそこでは白い着物に黒い袴姿のシーラが同じ格好をした対戦相手の女子と組み手をしていた。
「はああっ!」 
 相手女子はいち早くシーラの胸倉を?もうと手を伸ばし攻撃に出る。
「あっ!」
 見ていたレナは思わず息を飲むが次の瞬間、シーラは右手で相手の肘を?み左手を腹部に当てて円を描くように動かすと相手の体がフワッと浮かび上がり弧を描いて床に倒れた。
「えっ?」
 レナは今の動作が分からなかった。
 しかも相手はシーラより体が大きい、それが1回りも2回りも小さなシーラが投げ飛ばしたとはとても信じられなかった。
「あら?」
 するとシーラがレナに気付き近づいてきた。
「レナ様、いらしてたんですか?」
「え、ええ……」
 レナはさすがに顔が引きつった。

 シーラは部活の仲間達に許可を得て体育館を出てレナとともに体育館裏へとやってきた。そしてメンバーが足りない事を話した。
「まぁ、そうだったんですか? SSBって5対5で戦う物だと思ってましたから……」
「まぁ、話してなかった私も悪かったんだけど、どうにかならないかな?」
「どうにかと言われましても…… 向こうの方にも5対5と言ってしまいましたし、大いに乗り気でしたので今更ルールを変更すると言うのも……」
「そうよね…… あ〜もう、04の使い手どこかに転がってないかしら〜っ!」
 スター・ブレイド04、それは他のナイトと違いカウンターの要領で戦うナイトである、その為に防御性に優れるが防御の為の絶妙なタイミングと操縦技術が必要となる、しかしそれを操るだけの技術者が今のメンバーにはいないのである。
「要するに武術と同じと言う事ですか?」
「ん〜〜、どうかなぁ? まぁ今でこそスポーツと似たような所はあるけれど、別に同じって訳じゃ……」
「ならば問題解決ですわ!」
 シーラはポンと手を叩くとレナの耳に顔を近付けた。
「えええっ?」
 レナは目を丸くした。

 練習終了後、1人スター・キャッスルに残ったホークは4人の演習中のビデオをモニターに写して見ていた。
 そこへ扉が開くとレナが入ってきた。
「レナちゃん、忘れ物かい?」
 するとレナは何か言い出しそうに言葉を区切るようにして言った。
「あの、ホーク小父さん……」
「ん?」
 レナは後を見る、すると目線の先、扉の向こうには人影があった、
「君は……」
 ホークは驚く、
「あの、実は……」
 するとレナは肩を窄めて訪ねた。
作品名:スターブレイダ―ズ 作家名:kazuyuki