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怪しい喫茶店~スピンオフストーリー 第二章

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っと、シャンプー論争が俄(にわ)かに巻き起こったり、俺の手からは、さっき渡された英才塾のチラシを誰かに!ってメガネに奪われて、イケてない男子たちに、まるで中世のフランスの田舎の農民たちに村長が読んで聞かせるがごとく、チラシの文面を朗読し、そしてイチイチ、俺の顔や表情を確認しながら時に情感?たっぷりに読んで聞かせていた。

「これはどういうことですかな?お代官様」

そう、出ました三バカの寸劇が始まり、周りの中(ちゅう)の下の男子たちは固唾を飲んで、その寸劇の行方を見守る。ハッキリ言って、その情熱を勉強や部活にでも、スポーツにでも向けろ!なんて思ったが、ま、ジョークです。

「ふむふむ!これはこれは嘗(かつ)て前例の無いことが始まりましたな!と言うのも、私が調べたところ、この英才塾のBISには、簡単には入れない!と言うのも、第一段階として、ここに入るには、現在、または、この塾を卒業、もしくは現役の生徒からの紹介が無いと入ることは出来ない、ましてや試験を受けることも出来ないのですね」

「と言うことは、そのシステムは理解したのですが、何故に?何故に!この、すっとこどっこいで、我々と大差の無い、または我々以下の身分卑しい男子こと、山田秀夫が、それもよりによって我らの憧れの女神様からのお誘いを受けるのでしょうか?」

「なるほど、そこが私も分からないのだよ!枢機(すうき)卿(きょう)よ!」

そこで、村一番のやかまし屋こと、チビの出番で、そんなら、俺っちだって、その資格は十分にある筈だ~と言ったけど、勿論、イケてない男子の中からも一喝されて終わった。
「で、山田の旦那!この果し状をどうするんだい?」

メガネがそう言って、塾のチラシを俺に返した。キャラが変わっているが、ま、いいか!

「どうするも何も、行く訳ないだろう?こんなレベルの高い塾になんて!行っても返り討ちに合うのがオチさ!」

「ま、そうかもしれないけどよ!完全に負けると分かっている戦だとしても、戦士って言うのは笑って戦場に出るもんだぜ!」

「俺達が骨を拾ってやるぜ!ま、真っ向勝負ってヤツだ」

オヤジも今までは枢機(すうき)卿(きょう)の役をきっぱりと止めて、今では得意の第二次世界大戦時の戦友気取りになっていた。

その寸劇?に、周りのイケてない男子たちも、何故か涙ぐみながら、俺に対して激励の言葉をかけ始め、俺は殆ど、メガネとイケてない男子たちの策略に陥(おとしい)れられ、殆ど強引に英才塾BISの試験会場に行くことになった。

って、そこはなんと、ここの2階!

そう、怪しい喫茶店の2階が藤崎美香子や、他にも他のクラスの美少女で頭の良い高校生たちやイケメンでやっぱり頭のイイ男子高校生たちが入っている塾だったのだ。

しかも、この塾は、都内にもいくつかあり、たまに何故?なのか知らないけど、他校の有名な美少女達も交換勉強会?な感じで集うらしい。

この情報は、三バカのメガネ情報だが、どうやら、その情報は本当らしかった。