怪しい喫茶店~スピンオフストーリー
と、俺は愛想笑いしながら答えたのだが、そう言っている間にも、十数台の監視アンド隠しカメラから映るモニターと、自称・大佐と少佐に成りきっている!この画(え)的には絶対的に映画『ランボー』が入ってるな!な会話を展開するメガネとオヤジのバカ会話がモニターから流れていて、俺の愛想笑い的発言は完全に逆効果的でもありました。
「念を押すようだけど、このことは絶対喋らないでね!」
と、また、多分!常連客なお兄さんにそう念を押されたので、かなりハッキリとした声でハイと答えてしまいました。
「今、ヤツの声が聞こえなかったか?」と、メガネが、お前、本当に聞こえたのかよ!と思うタイミングでモニターからの音声で聞こえて来たので、
「こいつ、ただモノじゃないんじゃない?」
と、またまた、常連客のお兄さんがモニターを見ながら、なんだか面白そうに微笑んでいて、俺から1メートル弱離れた処に立っている?か、なにか、背の高そうな丸椅子に腰かけている?マスターが
「まずいすかね~」
としんみりと話すから、俺は、ホント、この喫茶店って、怪しいのではなく、本当は怖い処なんじゃね~って、かなりビビってきました。
ま、ま、例えば、ここって、一都三県?
東京?
東関東?
北関東?
などの指定暴力団!のアジト!ですか?
そんでもって、ここはヤクの売人の連絡網地帯とか?そしてそして、ここの喫茶店の!店の奥!とか、地下には、秘密麻薬精製工場があって、自称アルバイトとかパートの近所のおばさん達が白い完全防御服なんかを着せられて、凄い速度で生産しているに違いない!
とか、時給が異常に高いからいいわね~とか、オバサンたちは世間話しながらせっせと麻薬を、それもメキシコ産!コロンビア産!なんか全然目じゃないぜ~な程のコカイン純度99.99%、純金のフォーナインでっせーな高品質を生産し、世界最高級の麻薬をここで生産し、闇の世界!アンダーグラウンド界で数々の賞を総なめにし、世界の顧客からは、やっぱりコカインもメイド・イン・ジャパンが最高ね!パパ~とか言って、イタリアンマフィアのボスとお前は2011年のミスプレイボーイか~な金髪ダイナマイト!ナイスバディーな全裸の美女とペントハウスのガラス張りの泡風呂でキメながらエッチをしている筈だ。
と、俺も殆ど、外で俺を捕まえようとミーティングしている三バカ達と変わらない程の妄想を爆走しながら、一応、愛想笑いを浮かべて、謎の常連客(ヤクの売人?)と、怪しくて怒っている?マスター(関東麻薬精製工場責任者?)を交互に見ながら、へらへらしてました。
作品名:怪しい喫茶店~スピンオフストーリー 作家名:如月ナツ