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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・参】タリラリタララ

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「え…」
黒板を見ていた緊那羅が少し驚いた顔をした
「…そんなこと急に言われても私…;」
困った顔をした緊那羅が言う
「だ…よね; あ…あはははは~…ぁあ;」
浜本がわざとらしく笑った後溜息をついた
「ごめんだっちゃ…私…」
「いや! いいって! 謝らなくていいって; 俺のほうこそいきなり変なこと聞いてゴメン;」
謝った緊那羅の言葉を止めて浜本が謝った
「馬鹿だよな俺~…困るよね本当いきなりこんなこと聞かれちゃァさ~;」
浜本が苦笑いで言う
「う…ん…でも私…」
「もういいから! 忘れて忘れて!;」
浜本がヒョイと教卓から降りてきた
「…本当馬鹿だよナァ俺;」
浜本がそう言ってチラッと見た黒板に書かれていた言葉
『京助の今日のパンツの色は何色?』
「そうだよねいくら一緒に暮らしててもおんなじ部屋じゃマズイもんね; 着替えなんか見ないよな~;」
浜本が黒板消しで文字を消しながら言った
「別にまずいことじゃないと思うんだっちゃけど…部屋があま…」

ゴトッ

緊那羅が言うと浜本が黒板けしを落してチョークの粉が舞った
「…えっと…一緒の部屋でもまずくない…の?;」
浜本が黒板消しを拾いながら聞く
「うん」
緊那羅が首をかしげながらも頷いた
「そ…うなんだ; へー…一緒の部屋でも別にまずくないんだ~…;」
浜本が棒読みで言う
「…あのさラムちゃん」
「なんだっちゃ?」
パンパンと手についたチョークの粉を払いながら浜本が緊那羅を見た
「…京助のこと…ど…う思ってる?」
「どうって…いうのは?」
どもりながら聞いてきた浜本に緊那羅がさらりと聞き返した
「どうって…いうのは…ホラ…好きとか嫌いとか…あんじゃん」
浜本が緊那羅から目をそらしてボソボソと言った
「好きとか…好きとか…さぁ;」
執拗に好きを繰り返す浜本をきょとんとした顔で緊那羅が見る
「あの…」
緊那羅が声をかけた
「つまりあなたは私が京助を好きかってこと知りたいんだっちゃ?」
緊那羅が聞くと浜本が一気に赤面した
「あ…え…っと…そう…です;」
赤い顔の浜本が答えた
「好きだっちゃ」

「ベックショォッ!!!;」
「汚ッ!!!;」
「バッチィッ!!;」
教室中に響いた京助のクシャミに両隣の阿部と坂田が同時に飛びのいた
「手で押えなさいよ馬鹿ッ!;」
阿部が怒鳴る
「風邪か? 京助」
チャーリー (国語教師)が黒板の手を止めて振り返った
「誰か噂してんじゃねぇの?」
坂田が言う
「ウワサねぇ…まぁ京助に対するウワサだからロクなことじゃないと思うけど」
阿部がずれた机を直しながら言った
「ホラ言うじゃない? 馬鹿は風邪引かないって」
「てめ;」
阿部の言葉に京助が鼻を啜りながら言う
「阿部に座布団三枚」
チャーリー (国語教師)が言った