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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・参】タリラリタララ

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チャーリー (国語教師)が3組の教室に入ったのを見ると階段脇の掃除用具入れから浜本が出てきた
「きりーつ…」
号令が掛かりガタガタと椅子の音が聞こえる中浜本がそぉっと掃除用具入れの戸を閉め歩き出しそして2組の教室の後ろの戸の前に立った
「…落ち着け~; 落ち着け~;」
ボソボソと自分に言い聞かせて浜本が戸に手をかけた
「…アレ?;」
ゆっくり開けた教室の戸の開いた部分から教室内を覗いたがソコには誰もいなく
「何の用だっちゃ」
「ヒッ!;」
コツンと後頭部に固いものが当たり独特の話し方が聞こえた
「…あれ…? あなたは確か…京助の…」
止まった浜本の後頭部かに当たっていた固いものが離れ浜本がゆっくり振り返った
「ラ…ムちゃん?;」
教室の中にいると思ってた緊那羅が浜本のすぐ後ろに立っていた
「どうしたんだっちゃ?」
右手に持っていた武器笛を下げながら緊那羅が浜本に聞く
「あ…や…ハハハ;」
浜本が作り笑いをして緊那羅見た
「…と…とりあえず中はいろ?;」
浜本が戸をあけて2組の教室の中に入った
「授業とかいうのもう終わったんだっちゃ?」
中に入った緊那羅が戸を閉めながら聞いた
「いやまだだけど…ちょっと…」
ボソボソと言った浜本に緊那羅が首をかしげる
「まだ…なのにどうしてあなたはここにいるんだっちゃ?」
緊那羅が聞くと浜本が振り返って自分の頬をポリポリ掻きながら言葉を捜す
「え~…っと…; …サボり」
そして小声で言った
「サボり?」
緊那羅がきょとんとして聞き返した
「あの…だから…あ~…;」
耳を赤くした浜本をきょとんとしたまま緊那羅が見る
「ラムちゃんって……」
「へ?」
段々俯き加減になりながら浜本が何かを言った
「ごめん; 聞こえなかったっちゃ;」
聞き取れなかった緊那羅が謝る
「だからっ; …ラムちゃんってその…京助の……」
「は?;」
また最後の方が聞き取れなかった緊那羅が聞き返す
「あの…もう少し大きな声で…お願いするっちゃ; 私が京助の?;」
緊那羅が浜本に近付く
「だから…!!; …ッ!?;」
顔を上げたすぐ側に緊那羅がいて浜本が固まった
「この距離ならたぶん聞こえ…って離れたら意味ないじゃない;」
緊那羅(きんなら)から後ずさって離れていく浜本に緊那羅が言うと浜本が黒板めがけて駆け出しチョークを掴んだかと思うと勢いよく黒板に文字を書き出した