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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・参】タリラリタララ

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「誰の彼女だ;」
戻ってきた京助が中島の尻を叩いた
「イトコだろ~? なぁ坂田君?」
京助が笑顔で坂田に言う
「…京助君…関係はいつも進化するものなのだよ…」
そんな京助に坂田がエセっぽい爽やか笑顔で肩を叩いた
「昨日のイトコは今日の彼女…それもまた~じんせぇぃ~」
後半を美空ひばりの名曲に変えながら南が言う

キーンコーンカーンコーン…

「あ~ぁ~川の流れのよぉ~にぃ~ゆぅるぅやぁかにぃ~」
昼休み終了5分前のチャイムとハモりながら3馬鹿が歌う
「てことで後ろから二列目の廊下から参列目が俺の席だからラムちゃん」
南が後ろ歩きしながら言った
「あ…うん」
緊那羅がどもりながら頷いた後京助を見た
「…いんじゃね?」
頭を掻きながら京助が言う
「廊下側だからあんま外から見えねぇし…眠いなら寝てりゃあっという間だし」
2組の戸を開けながら京助が言った
もう皆音楽室に出向いたらしい2組の教室の中に恐る恐る入った緊那羅が教室を見渡した
「ここが南の席で…そっちが中島。好きな方に座ってろ」
南の席の椅子を引いて京助が言う
「じゃぁ…こっち…」
緊那羅が南の席に歩いてきた
「授業終わったらくっから」
そう言い残して京助が2組の教室から出て行った
「ラムちゃん帰ったん?」
戻ってきた京助に浜本が聞いた
「いんや~…南の席に座ってる」
京助が席について5時間目の授業国語の教科書を面倒くさそうに机の上に出した
「健気だねぇ旦那の帰りを待つ妻…」
坂田が言う
「…また進化したんですか坂田君」
京助が口の端をあげて言った
「…俺チョイ保健室いってくるわ」
浜本が立ち上がった
「行ってくるわって…もうすぐチャーリー (国語教師)くんぞ?」
坂田が言う
「なんか腹痛くてさ~; 出産してから保健室に直行してくんわ」
浜本が腹を撫でながら歩き出した
「…ありゃ仮病だな」
坂田が浜本の出て行った教室の後ろの戸を見ていった
「あからさまにそうだろ; 誰でもわかるちゅーん」
京助が軽くゲップ混じりに言った
「まさかと思うけど…まさか…ナァ;」
坂田がボソッと呟きながら京助を見た
「…なんだよ;」
京助が坂田を見返す
「…いや…たぶん違う…うん!; 違う違う! ヨシッ!」
坂田が自問自答して一人納得した後大きく頷いた