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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・参】タリラリタララ

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「…室内雪崩注意報…」
カップラーメンができそうなくらいの間沈黙が続きそれを南の一言が終らせた
「本日栄野家の天気予報は嫉妬時々ばかのち誰か知らんヤツが降ってくるでしょう…ってか?;」
中島が言う
「ってか下敷きになってるヒマ子さん生きてるのか?;」
坂田が言うとヒマ子の葉がぴくっと動いた
「いたたた…;」
一番上になっていた鳥倶婆迦が頭を振って顔を上げた
「重いですわ!!!」
続いてヒマ子が叫ぶ
「お~…生きてた」
南が拍手をする
「お前らはフツーにこれんのかフツーに;」
京助が鳥倶婆迦を引っ張ってヒマ子の上から下ろした
「そんなヒマなかったんだよ」
帽子を引っ張って直しながら鳥倶婆迦が答えた
「で…コッチのちょうちんブルマーっぽいのはいてるヤツ誰?」
坂田がヒマ子の鉢に頭をぶつけて気絶しているっぽいヤツを指差して聞いた
「ソイツは慧光」
鳥倶婆迦が答える
「えこう? エテコウ? 猿?」
南が慧光をツンツン突付きながら言う
「…矜羯羅様!!」
「どぅわッ!!;」

ガスッ!!

気がつき飛び起きた慧光と南の頭が衝突した
「イッテェッ!!!!!;」
南と慧光が同時に叫んだ
「星が出たな星が」
ハッハと中島が笑う
「おぉおお…;」
南が頭を抱えて蹲る
「何するナリ!!;」
涙目で頭を抑えた慧光が怒鳴った
「…今コイツ【ナリ】っうたよな…?」
京助が坂田を見た
「…だっちゃに続いてナリか…」
坂田が口の端をあげて言う
「おいちゃんの計算ではまたくだらないこと考えてるだろ」
鳥倶婆迦が京助を見上げて言った
「で…? 何しにきたんよ? 暇潰しか?」
京助がしゃがんで鳥倶婆迦を目線を合わせて聞く
「ちが…」
「違うナリッ!!」
答えようとしていた鳥倶婆迦の言葉を慧光が声でかき消した
「私は矜羯羅様が…ッ!! 制多迦様が…ッ!!」
「慧光!!」
叫びに近い声で慧喜が言葉を綴っていると騒ぎを聞きつけた慧喜が部屋に入ってきた