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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・参】タリラリタララ

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「…ばかちょん…」
スーパーから出た3馬鹿と京助と使い捨てカメラをまじまじと見る緊那羅
「フジカラーで写そッ」
南が懐かしいCMソングを歌った
「…でもコレ…なんだか形が違うっちゃ」
カメラを上から下から見た緊那羅が言う
「なんだか違うっちゃっても…カメラだぞ」
買い物袋を下げた京助が突っ込む
「ばかちょんだけどな」
坂田が言う
「たぶん緊那羅言ってんのデジカメのことなんちゃうかなと俺は思うんだけどさ」
坂田が緊那羅を見た
「…お前そんな高級なもん買えねぇし正月町じゃ取り寄せて買うしかねぇぞ;」
中島が言う
「デジ…カメ…こう…光るんだっちゃ」
緊那羅が指で四角を書きながら言った
「あ~あ~…デジカメだねぇ…でもこのばかちょんも立派なカメラなだよ~ラムちゃん」
南が緊那羅の持っていたカメラを手に持った
「巻いて~巻いて~巻かれて~たいて~ぇ~」
某演歌の替え歌を歌いながら南がカメラのアレをジャコジャコと指で巻きそしてフラッシュのツメを立てた
「ハイハ~イ!! 駆けつけるのも撮るのも早い天才写真家でーす! 思い出の一枚撮りますよ~!」
そして某大人も子供もおねーさんもなゲームに出てくるキャラのセリフを言うと南がカメラを構えた
「チーズ!! サンドイッチ!!」

パシャッ

「わっ;」
南がシャッターを切ると同時に緊那羅が声を上げた
「…実に新鮮な反応だ緊那羅君」
しっかりピースを作って写った坂田が言う
「でもお前前に写真撮られてなかったか? 文化祭ン時」
こちらもやはりしっかりバッチリピースで写った京助が言った
「…文化…祭…」
緊那羅が考え込む
「コレ心霊写真とかだったら怖いねぇ」
フラッシュのツメを畳んだ南がハッハと笑いながら緊那羅にカメラを手渡した
「心霊写真ってなんだっちゃ?」
カメラを受け取った緊那羅が聞く
「霊が写ってる写真」
手を幽霊ですよな形にした中島が答えた
「あなたの知らない世界の方が写ってる写真」
京助も答えた
「私の知らない世界…ってコッチの…世界のことだっちゃ?」
緊那羅が言うとハタと3馬鹿と京助が止まった
「…じゃ何か? …俺等って緊那羅達とかからすると…あなたの知らない世界の住人なワケ?」
坂田がチラッと南を見ていった
「…まぁ…そうなるみたいねん;」
南が苦笑いで言った
「じゃぁ俺らの知らない世界の住人の緊那羅もそうなんじゃないか?」
「え?;」
中島が緊那羅を見ると他の三人も揃って緊那羅を見た
「誰かの知らない世界…」
京助がボソッと言うと坂田がゆっくり静かに手を上げた
「ハイ深弦君」
その坂田を中島が指名する
「この話題は季節柄今時期には合わないと思います」
坂田が言うと京助と南が右に同じというカンジで拍手をした
「今の季節には合わないってことでこの話題はここでカ-----------ット!!」
中島が上から下へ手を手刀! といわんばかりの勢いで振り下ろした
「では次のニュースです」
南が話題転換を試みながら一歩足を進めるとそれに一同が続き緊那羅も首をかしげながらも足を一歩進めた