小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第十回・参】タリラリタララ

INDEX|10ページ/20ページ|

次のページ前のページ
 

「あ、旦那様ご登場」
玄関少し手前の角を曲がったところで南が手を振ってきた
「2組移動のクセに早かったんじゃねぇ?;」
坂田が中島と南に言った
「音速の戦士と言ってくれ」
南がキラーンポーズで言う
「青いハリネズミか」
京助がそれに突っ込む
「南、中島ちょいカム」
坂田が南と中島を呼ぶと顔を見合わせた二人が首をかしげながら坂田の元に歩み寄った
「俺は仲間はずれですか~ぃ;」
京助がジト目で3馬鹿を見た
「…帰りにスーパー寄ってくのか?」
「へっ?; あ…うんできれば」
黙っていた緊那羅に京助が聞くと緊那羅が慌てて返事をする
「もしかしてお前まだアポペノペのこと考えてんのか?;」
京助が聞く
「アポ……ッ; 折角忘れてたのにまた思い出しちゃったじゃないっちゃかッ!!;」
呟いてから声を大きくしながら緊那羅が京助に言った
「気にしなせぇ気にしなせぇハッハ」
「阿呆ッ!!;」

スパン!

エセ爽やか笑顔で頷く京助の頭を緊那羅が軽快な音をさせて引っぱたいた

「…マジで?;」
中島と南がハモって聞くと坂田が頷いた
「あんなキラキラした男がどこにいるってさ」
坂田が言うと南と中島がゆっくりそぉっと振り返り緊那羅を見た
「…まぁ…ねぇ;」
体を元に戻した南が眉を下げた笑顔で言う
「最初あったときはもうちょっとこう…男! って感じだったんだけどナァ…」
南より少し遅れて体を戻した中島も言った
「平和ボケ?」
南が言う
「…ありえる…」
坂田がメガネを光らせた
「ハルミさんの影響カナァ; すっかり栄野家の主婦…あ夫の方の主夫ね? になっちゃって…」
南が言う
「でもしっかりチンコはついてたし」
坂田が言うと三人揃って緊那羅を見た

「…何か見られてるんだっちゃけど;」
三人の視線を感じた緊那羅が3馬鹿を見返した
「お前に関することを話してるっぽいなありゃ」
壁に寄りかかっていた京助が口の端をあげて言う
「私?;」
そんな話をされることに覚えのない緊那羅が驚いて自分を指差した