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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~序章(後半)

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 ダンの一押しによりシスターはとうとう観念する。

シスター「もう・・・・・・分かった・・・・・・分かりましたよ!・・・・・・ただし、本当に危なかったら帰ってきなさいよ!!」
リディア「シスター・・・・・・」

 リディア、シスターに飛びついて、

リディア「ありがとう!!」

 抱きつくリディアを寂しそうに見つめるシスター。

  ダン「コホン・・・・・・話が纏(まと)まったところ悪いが、『旅』に出る前に肝心な事を忘れているぞ」

 リディア、きょとんとしながら、シスターを抱きしめたままダンを見つめる。

リディア「へ?」
フェレル「おい、リディア。おまえ、忘れたのか?」
リディア「え?・・・・・・えーと・・・・・・えーと・・・・・・・何だっけ?」

 三人は呆れてしまう。

フェレル「昨日の今日で忘れるなよ・・・・・・卒業試験についてだ!」
リディア「ああ、そのことね!あの戦いがあったから、すっかり忘れてたわ」
フェレル「おまえなあ・・・・・・」
リディア「あははは・・・・・・ごめん・・・・・・そうよね、合格しないと『旅』には出られないよね」
  ダン「そういうことだ」
リディア「で、結果はどうなの?おじさん?」
  ダン「結果か?それは明日だ。おまえも昨日の今日でまだ疲れているだろ?」
リディア「まあ、確かに昨日は戦いすぎて倒れたし、今日は今日で、悲惨な夢を視てしまったしね・・・・・・」
フェレル「ああ、その方がいい」
リディア「じゃあシスター、孤児院に戻ろっか!」
シスター「・・・・・・」

 シスター、寂しそうな表情をしてうつむいている。

リディア「・・・シスター?」
シスター「あ・・・・・・うん・・・そう、ね・・・・・・」
リディア「・・・・・・」

 リディア、シスターの寂しそうな表情が気になる。

フェレル「じゃあ、リディアまた明日な」
リディア「・・・・・・う、うん。また、明日ね」

 リディアとシスター、フィーリングの家から出ていく。

■サウスマリー フィーリングの家の前<シーンNo.4-5>

 フィーリングの家の玄関前にて。魔物の襲撃で家を焼かれた人たちがフィーリング道場に出入りしいる。

リディア「シスター・・・・・・!」

 リディア、先に行くシスターを足止めする。

リディア「あたし、ちょっと用事があるから先に帰っといて!」
シスター「・・・・・・リディア、ちょっと!」

 リディア、道具屋の方へと走りだす。

シスター「もう・・・・・・!」
シスター「・・・・・・」

 シスター、リディアを走る姿を寂しそうに見つめる。
 ※このまま『サウスマリー 商店街(街の出入り口前)』のイベントに続く。