小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

OATH~未来につなぐシルベ~序章(後半)

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

フェレル「それに・・・・・・?」

 リディア、フェレルに微笑みながら、

リディア「・・・・・・『ほっとけない』って顔してる。だから、このくらいの大口を叩いても平気ってことでしょ!ノースラの森で『約束』もしているから、後には引けないよねっ!」
フェレル「なっ!」
リディア「あはははははっ!!じゃあ、おじさんとシスターに顔を見せておかなくっちゃ!フェレルも早く来てよね!」

 リディア、フェレルにウインクして1階へと向かう。フェレルは自分の部屋で、ただただ茫然としている。
 フェレル顔を下に向けて、

フェレル「・・・・・・ったく、女王様面しやがって・・・・・なんか、すっげームカつく。あんな女をほっとけないなんて、俺はどこまでお人よしなんだろうな・・・・・・」

 そう言って、フェレルは部屋を出ていく。

 ※イベント終了。操作が可能になる。

■サウスマリー フィーリングの家 1階<シーンNo.4-4>

 1階では、ダンとシスター=エフェクションが話している。
 その最中に階段のほうから、

リディア「(階段を下りながら)おじさん!シスター!」

 リディア、そのままダンとシスターの下へと向かう。

リディア「(とても元気な声で)おっはようーっ!!」
  ダン「何が、「おっはよう」だ!もう昼だぞ」
シスター「そうよ!もう、ダンさんに迷惑かけて!心配かけさせないでよ!」

 二人に怒られて、リディアは恥ずかしがりながら、

リディア「うん・・・・・・心配かけて・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・・」
ダン・シスター「!!」

 二人は驚きながら、

  ダン「(シスターと同時に)・・・・・・りっ、リディアが素直に謝った!!」
シスター「(ダンと同時に)・・・・・・りっ、リディアが素直に謝った!!」
リディア「(怒ったように)し、失礼ね~・・・・・・あたしだってもう18だし、素直に謝らないといけないことぐらい分かってるわよ、もう!」

 リディア、プイと顔を左上に向ける。

シスター「・・・・・・ご、ごめんね、リディア。あまりにも珍しかったから・・・・・・」
リディア「ふんだ!」

 すると、階段の方から、

フェレル「(呆れたように)・・・・・・そんな態度だから、珍しく思われるんだよ」

 フェレル、階段を下りてリディアたちのもとへと来る。
 リディア、フェレルにつっかかる。

リディア「な、なによ、あたしがまだ子供だと言いたいの!?」
フェレル「(嫌味のある言い方で)そのじ・て・ん・でな!!」
リディア「ムキ―ッ!!なによ、その言い方は!少しは言い方ってものがあ・・・・・・」

 フェレル、強引にリディアを後ろに向かせ、小声で話す。

リディア「(小声で)な、なによ突然・・・・・・」
フェレル「(小声で)いつまでも、こんな事してたら肝心の『話題』に踏み込めなくなるぞ」
リディア「(小声で)あんたが茶化すからでしょ!」
フェレル「(小声で)はいはい。・・・・・・ちゃんと話す覚悟もできているんだろうな」
リディア「(小声で)当たり前でしょ!・・・・・・ちゃんと、フォローしてよね!」

 ダンが、二人の小声での会話に口を挟む。

  ダン「・・・・・・コホン、突然二人して何の会話だ?」

 リディア、手を振って笑いながら、

リディア「いえいえ、別にこれといった話は・・・・・・」

 リディア、一呼吸置く。

リディア「おじさん、シスター・・・・・・話が、あるの・・・」

 リディア、真剣な目つきで二人に視線を置く。

ダン・シスター「・・・・・・?」
  ダン「何だ、話って・・・・・・」
リディア「あのね、実は・・・・・・」

 リディア、昨日謎の男を戦う最中(さいちゅう)に視たものと夢で視たものについて説明する。

リディア「・・・・・・ってことになって・・・・・・これってフェイが言ったみたいに『偶然』なのかな・・・・・・」
ダン・シスター「・・・・・・」

 ダン、シスターは心配そうな表情でお互いを見つめる。

  ダン「それで・・・・・・おまえはどう思うんだ?」
リディア「・・・・・・あたしは、『偶然』とは思っていない。もちろん、記憶だと言えるという『確証』にたどり着くには、これだけでは足りないともちろん思っている。だけど、あたしの直感が、『アイツを追えば、あたしの失った9年間が蘇るかも』って、感じてる。あたしのペンダントを盗んでいったからきっと、あたしが関係しているはずなの!9年前から持っていたペンダントとあたしの記憶が!・・・・・・だから、あたしは旅にでたい!」

 ダン、真剣なリディアの眼差し見つめてため息つきながら、

  ダン「・・・・・・そうか・・・・・・ふう~っ・・・・・・おまえのことはよく分かっているつもりだからな・・・・・・一度言ったら止まらないし、な・・・・・・分かった、旅にでることは・・・・・・」
シスター「ダメよ!!」

 ダンが言いかけた瞬間、シスターが怒鳴る。

リディア「シスター・・・・・・」
シスター「ダメよ、そんなの・・・・・・。旅はね、危険がつきものなの。貴女みたいな生半可な人がでても、命を落とすだけよ!」
リディア「そんなの・・・・・・やってみないと分からないわ!それにあたしは生半可じゃない!今までの修行の過程でなかで、常に危険と隣り合うことくらい、ちゃんと分かってるわ!!それにフェイと『約束』をしてるんだから!」
シスター「それでもよ!!フェレル君と約束しているって言っても、これは危険すぎだわ!それも分かって言っているの!?」
リディア「そうよ!!」
シスター「それで、『記憶』が本当にそれだったら・・・・・・どうするのよ!!」
リディア「そのときは・・・・・・その時よ!」
シスター「いいえ!『その時』だけでは済まされないわ、絶対!後悔することになってもいいの!?」
リディア「いいわよ別に!!あたしが選んだことだから!それでも・・・・・・あたし自身を知りたいんだから!!」

 リディア、鋭い目つきでシスターを見つめる。

リディア「・・・・・・」
シスター「・・・・・・」
シスター「ともかく!あなたがどうこう言おうと、私は絶対に許しません!!」
リディア「な・・・・・・なんですってーっ!!」
 リディア、シスター突っかかろうとするが、フェレルが止める。

リディア「フェイ・・・・・・」
フェレル「シスター、こいつの旅の許可、自分からもお願いします」
シスター「フェレル君・・・・・・」
フェレル「確かにあの男を追うと言うことは、相当危険な事だと思います。リディアの『記憶』についても・・・・・・。ですが、何かあったら俺が絶対にフォローします。・・・・・・こいつの後先考えない行動には、ほっとくことができませんから。だから・・・・・・お願いします!」

フェレル、シスターに頭を下げる。

リディア「フェイ・・・・・・」
シスター「(心配そうに)・・・・・・でも」

 ダン、優しくシスターの右肩に手を乗せる。

  ダン「(小声で)大丈夫ですよ。・・・・・・彼らなら、きっと・・・・・・私も二人のことは認めていますしね・・・・・・」