2006-2010 詩集Ⅰ『あさ』
言葉の章
14.
寂しがりやの昼下り
しりとり一人病み上がり
からくり煽り言葉尻
頭のかかり如何ばかり
無理矢理登り百日紅
独り善がりの足掛かり
いつのまにやら稲光り
明かりの消えた烏瓜
上がり下がりで九十九折り
暗がり転がり捨篝
通りすがりの偽り表裏
追剥が原へ蛍狩り
+ + +
さびしがりやのひるさがり
しりとりひとりやみあがり
からくりあおりことばじり
あたまのかかりいかばかり
むりやりのぼりさるすべり
ひとりよがりのあしがかり
いつのまにやらいなびかり
あかりのきえたからすうり
あがりさがりでつづらおり
くらがりころがりすてかがり
とおりすがりのいつわりひょうり
おいはぎがはらへほたるがり
『December 03, 2006 -- からくり』
作品名:2006-2010 詩集Ⅰ『あさ』 作家名:篠宮あさと