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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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別れの殺意

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セクハラ


「大家は送っていくから、お前たち勝手にやってくれ。領収書忘れるなよ」
達也は三万円を部下に渡した。
タクシーに乗ると、達也は行先を言わせるために大家の体をゆすった。
「アパートは何処だ」
「A町」
「目印は」
「学校」
運転手は
「解りました。アパートの名は」
「アベニュウ」
アパートに着くまで大家は達也に寄りかかっていた。
車を降りても1人では歩けそうもなかった。
「何号室だ」
「2階の3号」
達也は大家の腕を肩に回して階段を上った。
「鍵はあるか」
「このなか」
ハンドバックを達也に渡した。
鈴がついていたので直ぐに解った。
「お礼にキスしてあげる」
大家はそんなことを言った。
達也はためらったが、酒の勢いもあって大家の誘いに乗った。
それからは男と女である。
作品名:別れの殺意 作家名:吉葉ひろし