バツイチの娘。~未成年のあたし~
どのような内容なのか、手に取って社会人のための本を読んでみる。
案の定、
『目標を持て』『謙虚であれ』
『上司とのコミュニケーションをよくするためには・・・こうすべきだ』
と書いてあった。
まったくもって、どの本も同じことばかり。
あたしは内心、そのような本をわざわざ買う奴のことを、
『自分殺してまで、社会に執着し、上司にへつらいたいの?』
なんて思った。
まるで、太平洋戦争の際に兵士へ押しつけた
『戦陣訓』のように...
あたしが感じる【社会人】とは、
お国のために如く、会社のためにと洗脳された人々の集まりのようだ。
と威風堂々に語っているあたしの職業は、親の脛という甘い蜜を食べている、
某人気キャラクターのプーさん。
つまりは、俗にいう【ニート】。
言い訳がましいが、あたしはなりたくて【ニート】になった訳ではない。
【バツイチの娘。】は、ずっと働く母の姿を見てきたから幼心に、
あたしも必ず働くことを夢みてきた。
そして、【バツイチの母】は、一人娘の夢を叶えるために背中を押してくれた。
あたしの夢...
『介護福祉士として老人に携わる仕事をすること』
作品名:バツイチの娘。~未成年のあたし~ 作家名:山本 かの子(偽名)