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ウエツグ上次
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novelistID. 33611
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性能良いロボット

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「そうだな。何かさっぱりしたものが食べたいな。」
「かしこまりました。」
男が庭をふと見ると、庭の木の枝が半端に伸び、新芽が生えていた。
「おい。昼飯を作り終えたら、庭の木を剪定しておいてくれ。」
「旦那様。ワタクシは木の剪定に関することをよく知りません。」
「そうなのか。妙なところが設定されていないな。よし、後で、教えてやろう。」
「はい。ありがとうございます。」
昼飯を食べ終え男とロボットは庭に出た。
「半端に長い部分をきっちり揃えて切るのだぞ。全部きれいに揃えるのだ。」
「長い部分を切って揃えるのでございますね。」
「そうだ。」
ロボットは短い手足を器用に使い、半端に伸びていた部分を切って揃えた。やはりロボットは言われた通り、きっちり揃え、きれいな生垣を作った。ロボットは、背中から棒のようなものを伸ばし、高い木々も短い手足できれいに揃え丸などの形を作った。ロボットの手足が伸びないのは不便そうだったが、男はオモチャのような容姿を崩したくはなかった。
「終わりました。旦那様。」
「うむ。いい出来だ。これだけできれば上出来だ。」
「木の剪定は、この前教えていただいた。散髪に似ていますね。」
「ああ。そうか?そうかもしれないな。」
「何故、長いと切るのですか。」
「見栄え良くするためだ。長いのはあまり良くない。中途半端に揃っていないのも良くない。だからきれいに揃えて切るのだ。どれもきれいに整っている方が良いだろう。」
「なるほど。分かりました。きれいに整って揃っているのは良いです。」
ロボットはそう言うとまた他の仕事をこなし出した。

作品名:性能良いロボット 作家名:ウエツグ上次