性能良いロボット
ある日、男は妙な感覚で目を覚ました。見ると、あの手足の短いロボットが男の指を切っていた。
「な、なんだこれは!!なにをしている!」
「ご主人様の指の長さがバラバラだったので揃えておきました。
ちゃんと麻酔も打ってあります。止血もしていきました。切った痕もあまり残らないと思います。どうですか?きれいに揃っておりますでしょう。」
「なんてことをしてくれたんだ・・・・。」
あまりの出来事に男は言葉を失った。俯き落胆した。ロボットは一切間違ってない。教えたことをきちんとこなしただけだった。
男は何やら視線を感じた。頭を起すと、ブリキのオモチャを模した手足の短いロボットが男を見ている。
ロボットは言った。
「ご主人様、ご主人様の手足は少し長すぎる気がするのです。」