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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回・弐】おふくろさんよ

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「京助」
母ハルミが京助を呼んだ
「…緊ちゃん」
そして今度は緊那羅を呼ぶ
「馬鹿息子をよろしくね」
「なっ!?;」
母ハルミが笑顔で緊那羅に言うと京助が声を上げた
「ハルミ…ママさん…」
顔を上げた緊那羅が母ハルミを見る
「でもさっきも言ったけどあんまり力まないで」
母ハルミがにっこり笑った
「慧喜ちゃんも悠ちゃんをよろしくね」
「うん!!」
慧喜にも言うと慧喜が大きく頷いた
「俺なんだか嫁がされてる気分なんですけど母上;」
京助が言う
「アンタはいつから嫁にいける体になったの」
母ハルミが突っ込む
「…いやしっかりいけない体ですが;」
京助が自分の股間に手を置いて言う
「俺は悠助に嫁ぐ」
「うん~」
慧喜(えき)が悠助を抱きしめて言うと悠助が嬉しそうに返事をした
「緊ちゃん」
ぽかんとしている緊那羅に母ハルミが声をかけそして微笑む
「…はいっ」
緊那羅が嬉しそうに返事をして笑った
「俺ハルミママ様みたいなお母さんになる」
慧喜が悠助をぎゅっと抱きしめて言った
「あら嬉しい」
母ハルミが笑う
「ねぇ慧喜」
悠助が慧喜を見上げた
「子供ってどうやって作るの?」
和やかなホノボノ空気がピシッと固まった
「今日作る?」
「うん!」
「コラコラコラコラコラ!!;」
何の戸惑いもなく慧喜が聞くと悠助が満面の笑みで返事をして京助がそれに突っ込む
「何さ義兄様」
慧喜がブーッと膨れて京助を見た
「慧喜…;」
緊那羅が苦笑いで慧喜を見た
「ねぇ京助~子供ってどうやって作るの?」
悠助が今度は京助に聞いた
「…あー…しゃあねぇなぁ…緊那羅」
京助が緊那羅を呼んだ
「なんだっち…わっ;」
呼ばれて京助に近付いた緊那羅の両足を京助が持った
「まずはだなこう…」
「何教えようとしてんのアンタはッ!!」

バフッ!

母ハルミの投げた座布団が京助の頭に乗っかった
「何をする母上」
京助が母ハルミを見る
「こう?」
いつの間にか寝転がった慧喜の両足を持っていた悠助が京助に聞いた
「んで次にだな…」
「やめなさいッ!!」

スパ-----------------------ン!!

今度は容赦ない母ハルミの平手が京助の頭にクリーンヒットした
「いってぇッ!; 俺はただ可愛い弟の今後のためにだなっ;」
京助が喚く
「今後も何もないッ! まだアンタもつくれないでしょッ!!」
母ハルミが怒鳴る
「…あの…;」
そんな二人の言い争いを緊那羅が見上げる
「ねぇ次は~?」
悠助が痺れを切らして口を尖らせた
「子供ですって-----------------!!?」

シュパ-----------------------------------ン!!