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「…母さんアンタが言おうとしてることわかるのがいま少し悲しいわ」
母ハルミが言った
「わかった私もなんだか悲しいっちゃ…；」
緊那羅が溜息をつく
「きんたま?」
「ナイス悠」
京助が言わなかった言葉を悠助が笑顔で言った事に京助が親指を立てた
「…悠助が言うと下品に聞こえないのが不思議だっちゃ」
緊那羅が京助を見て言う
「どーゆーこってすか緊那羅さん」
「まんまよまんま」
京助が緊那羅を見て聞くと母ハルミが言った
「うんそのまんまだっちゃ」
緊那羅も頷く
「とにかく…竜は強かったんだよ…変わってたらしいけど」
慧喜が言った
「そんなに変わってたのか?」
京助が慧喜に聞く
「うん…なんかね…【時】を…【時】が来るのがおかしいって言って上に逆らったとか…したらしいよ」
慧喜が悠助の頭を撫でながら言った
「…でも俺も今は竜の考えに賛成なんだ」
顔を上げた慧喜が言った
「どうして【時】が来なきゃダメなのか【時】なんか来なければいいって思ってる…」
「慧喜?」
自分を抱きしめる慧喜の腕に力がこもったのがわかったのか悠助が慧喜を見上げた
「悠助と…義兄様に出会ってから」
慧喜が京助を見た
「俺は別に何もしてぇねぞ；」
見られた京助が手を顔の前で振った
「私もだっちゃ京助」
緊那羅も言った
「私も…前にも言ったけど京助と悠助に会ってから…【時】までじゃなく…【時】から京助を守りたくなったんだっちゃ」
緊那羅がまっすぐ京助を見た
「いや…あの…あ～…?；」
緊那羅から目をそらしながら京助が頭を掻いた
「お願いだっちゃ京助…私に守らせて欲しいっちゃ…」
緊那羅が畳に両手をついて頭を下げた
「竜の分も…守るからッ…」
そんな緊那羅を京助がぎょっとした顔で見てそれから溜息をついた