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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~序章(前半)

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リディア「そう、なんだ。・・・・・・へえ~、フェイもあたしと同じようなことを考えてたんだ」
フェレル「悪いか?」
リディア「全然。逆に嬉しい!同じ場所を目指していたと思うとね、お互いに切磋琢磨してきた甲斐があったなぁって思うくらい」
フェレル「まだまだ、俺の方が上だけどな」
リディア「う、うるさいわね~これからよ。こ・れ・か・ら!・・・・・・そう・・・・・・これから『も』よ・・・・・・」

 風が吹き、森が鳴き、二人の髪が優しく揺れる。
 リディア、フェレルの顔を見ながら、

リディア「フェイ!この試験、絶対に乗り越えようね。そして、一緒に旅にでて、『ジャスティス』に入ろう。約束よ!」
フェレル「ああ、そうだな。約束だ」

 リディアとフェレル、お互いの拳を軽くぶつけ合う。

リディア「それじゃあ、そろそろ行きますか」
フェレル「そうだな。気合入れすぎて、空回りするなよ」
リディア「わかってるわよ~・・・・・・もう!」

 二人は再び歩きだし、宝箱を探しに森の奥へと進みだす。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■ノースラの森 最深部<シーンNo.2-3>

 森の奥の方まで進んだ二人。しかし、宝箱はまだ見つからない。

リディア「ふう~・・・・・・もう、かなり進んだと思うけど・・・・・・」
フェレル「確かに。もう見つかってもいいと思うんだが・・・・・・」

 二人がそんな事を言っている矢先に、とても目立つ宝箱を発見する。

リディア「あっ!アレなんじゃない?」
フェレル「そうみたいだな」

 リディア、宝箱のもとへ走り出す。
 しかし、崖の上にはこの森のヌシであろう魔物が・・・・・・。
 フェレルは危険を察知する。

フェレル「リディア、崖の上に敵が!!」
リディア「え!?」

 リディアが見上げた瞬間、魔物がリディアに向かって飛び降りてくる!

リディア「わあああっ!!」
フェレル「くそっ!!」

 フェレル、全速力でリディアの下へ。

フェレル「リディア!!」

 フェレル、モンスターが落ちる寸前にリディアを抱えて、飛び逃げる!

リディア「きゃあ!!」

 地響きとともに、フェレルはリディアを抱えたままザァ~ッと、体を地面を滑らせる。彼らの周囲には砂煙が舞い上がっている。

リディア「いててて・・・・・・フェイ!・・・・・・大丈夫!?」
フェレル「ああ、問題ない・・・・・・それよりも!」

 二人は立ち上がり、魔物を見つめる。
 ここまで、出てきた魔物よりも明らかに違う何かを感じる。

リディア「どうやら、やるしかないわね・・・・・・」
フェレル「ああ。慎重に・・・・・・そして全力でかかるぞ!」
リディア「うん!いくよ!!」

 リディア、武器を構える。

フェレル「ああ!!」

 フェレルも武器を構える。
 二人は、この森のヌシとも言える魔物に向かって走り出す!

 ※ボスモンスターと戦闘開始!(イベント戦闘なので、逃走不可)

<戦闘終了後>

 (飛び上がっている演出からイベントが始まる)

 リディア、飛び上がって相手の急所を狙う!!

リディア「これで終わりだ!!」

 ガツン!!と、魔物に棒をぶつける。

魔物「ギャアアアアアアア!!」

 魔物、倒れる。
 二人は森のヌシを何とか撃退する。

リディア「ふぅ~、何とか倒せたわね・・・・・・」

 リディア、一息つく。
 フェレル、宝箱を確認する。

フェレル「ああ。宝箱も無事みたいだ」
リディア「・・・・・・よかった~」

 宝箱の状態を確認するフェレルを後ろから見つめるリディア。
 リディア、恥ずかしそうに、

リディア「あ、あの・・・・・・フェイ・・・・・・」
フェレル「何?」

 フェレル、後ろにいるリディアを見つめる。
 リディア、恥ずかしそうに、

リディア「・・・・・・さっ、さっきは、助けてくれて・・・・・・ありがとう」
フェレル「・・・・・・!」

 フェレル、驚いて言葉が出ない。

リディア「なっ、なんか、言いなさいよ・・・・・・」
フェレル「いや、いつものリディアじゃないからビックリして・・・・・・」

 リディア、顔を赤らめながら逆ギレする。

リディア「・・・・・・あっ、あたしだって素直に言いたいときは言うわよ!」

 フェレル、棒読みをしているように、

フェレル「ふ~ん、少しは心配してくれてたんだ~」
リディア「べっ、べつに心配なんてしてないわよ!フェイのバ~カ!!」

 プイと、顔を横に向けるリディア。
 フェレル、微笑みながら、

フェレル「・・・・・・大丈夫だよ。だけど、リディアも少しは一つ事ばかりに気を取られずに周りをよく見ろよ!」

 リディア、反省した口調で、

リディア「気をつけまーす」
フェレル「じゃあ、村に帰るか」
リディア「うん。箱の中をみ・な・い・で、帰ろうね」
フェレル「おっ、よく覚えているじゃん!」
リディア「当然でしょ!見くびらないでよね!」

 リディアたちが引き返そうとしたとき、村の方角からズーンと大地震が鳴り響く。

リディア「なっ、何!?」
フェレル「村の方角からだ!!何かあったんだ!」
リディア「・・・・・・い、急いで戻ろう!!」

 リディアとフェレルは頷き、そして、走って道を引き返す。

 ※イベント終了。操作が可能になる。