アイラブ桐生 第一章
レイコは、いつも突然にあらわれます。
ぴったりと、いつの間にか私に寄り添っていたかと思えば、
また、あっという間にいなくなってしまいます。
小学校に入る前からも、そうでした
小、中学校と9年間、不思議なくらい、いつも同じクラスでした。
「そういえば、お前。
いつも俺の席の近所にいたよなぁ。
俺の前だったり、後だったり・・」
「なぁに言ってんの。
生まれた月は同じでしょう。
あいうえお順だって、ひとつ違い。
背丈もおなじだったら、
どうやっても、
そんな風になるのが、当たり前でしょ。」
なるほど。・・そういうことか。
じゃあ、もう15年ちかくにもなるんだな・・
こいつとは。
作品名:アイラブ桐生 第一章 作家名:落合順平