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信長、蘇生せよ、この悲観の中に

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「もうドン底がかれこれ十年以上も続いているよ、その原因はわかり切ったこと、日本の政治の経済政策が悪いからだ!」

それもそのはず、一九八九年十二月二九日のバブル最高値・三万八九一五円八七銭を頂点として、後は奈落の底へ真っ逆さま。

「山高ければ谷深しと言うけれど、反対に、谷が深けりゃ山が高いということと違うんか、バブル崩壊後、山なんか一個もなかったし、どこまで行っても谷ばっかり、日本の今は、混乱と悲劇のあの戦国の世と一緒だ、景気を早く良くして、株価をガンガンと上げてくれるニュー・リーダーは出て来ないものだろうかなあ … あ〜あ、ニッポン、スッポンポン、情けなーい!」

高見沢は、もう事ここに至っては、この地に落ちた日本経済、その世直しをしてくれるニュー・リーダーの出現をただただ待望するだけ。
そして、いつもカッカ、カッカと怒り心頭なのだ。

「大損の自己責任は確かに自分にある … だがなあ、マーケットを瀕死の墓場状態にしてしまったのはどこのどいつだ、出て来ーい!」

天に向かって、こう一人文句を吐く日々が続いている。